Claude Codeを開くたびに、自分の説明からやり直していませんか。作業する場所は決めたのに、会話の入り口で足踏みしてしまう。
実はその説明、自分で書かなくて大丈夫です。AIのほうから聞いてもらって、あなたは答えるだけ。書くところまで任せられます。
この記事では、プログラミングをしないぼくが使っている4ステップと、効かなかったときの直し方をまとめました🐼
毎回「はじめまして」から始まっていませんか
作業する場所は決めた。それでも会話は自己紹介から始まる
Claude Codeを入れて、作業するフォルダも決めた。そこまで来た方がつまずくのが、ここです。
新しい会話を開くたびに、自分の説明からやり直している。
「プログラミングはやったことがなくて」「むずかしい言葉はかみ砕いてほしくて」。打ち込んでいるうちに、本題に入る前に少し気持ちが削られていきます。
これは、あなたの説明のしかたが悪いわけではありません。Claude Codeは、新しい会話を始めるたびにまっさらな状態からスタートします(公式にもそう書かれています・2026年8月時点)。前の会話で話したことは、そのままでは持ち越されないんですね。
つまり、消えるのは仕様のほうです。あなたのせいではありません🐼
作業する場所をまだ決めていない方は、先にこちらからどうぞ👇
Claude Codeはどこで使う?作業フォルダを作る3ステップ【2026】
実は、聞かれたら答えている。残っていないだけ
ここで、ぼく自身のことを少しだけ書かせてください。
ぼくはブログの記事をつくるとき、Claude Codeから取材を受けます。「そこで何に困ったんですか」「実際にはどうやって直したんですか」。そういう問いが飛んできて、ひとつずつ答えていく。この記事も、そうやってできています。
不思議なもので、聞かれれば答えられるんです。自分から書こうとすると手が止まるのに、質問されると出てくる。
ただ、そこで答えた内容は記事になって終わりでした。次に新しい会話を開けば、また同じところから説明が始まります。答える機会はあったのに、答えが残る場所がなかった、というだけだったんですね。

気づいたときは、ちょっと拍子抜けしました。足りなかったのは「がんばって書く時間」じゃなくて、「答えたものを置いておく場所」のほうだったんです🐼
一度だけ答えれば済む状態は、こう変わる
やることは、たったこれだけです。一度だけ質問に答えて、その答えを残しておく。
そうすると、次の会話の入り口が変わります。前置きから始めなくてよくなるので、いきなり用件から入れる。返ってくる答えも、あなたの事情を踏まえたものになります。「プログラミングをしない前提で」という枕詞を、こちらからつけなくてよくなるイメージです。
⚠️ どれくらい時間が減ったかは、ぼくは数字で測っていません。なので「◯割ラクになる」とは書けません。ただ、会話の入り口で立ち止まらなくなったのは確かです。
この章のまとめ
・会話ごとに説明が消えるのは仕様。あなたの説明が下手だからではない
・聞かれれば答えられる。足りていないのは答えを残す場所のほう
・一度だけ答えれば、次からは用件から入れる
自分で書かないほうが、早くて正確です
「何を書けばいいか」を考えるのが、いちばん止まる
「じゃあ自己紹介を書いておこう」と思って、白紙を前にすると、たいてい手が止まります。
止まる理由はひとつで、何を書けばいいか分からないからです。
自分にとっての当たり前は、自分からは見えません。「パソコンはMacです」「文章はですます調がいいです」「専門用語には説明がほしいです」。どれも言われてみればそのとおりでも、自分から思いつくかというと、なかなか出てきません。
しかも、相手が何を知りたいかも分かりません。「どこまで書けばいいのか」でつまずいて、そのまま放置してしまう。よくある話だと思います。
質問に答えるだけなら、書くより速い
一方で、聞かれたことに答えるのは、ずっとラクです。
「ふだんどんな作業でClaude Codeを使いますか」「文章の口調に好みはありますか」。聞かれれば、どちらも答えられます。白紙に向かうときの「何を書こう」が、まるごと消えるからです。
正確さでも、答えるほうが有利です。自分で書くと、つい格好をつけたり、大事なことを省いたりします。質問に事実で答えるほうが、あとから読み返しても違和感が残りません。
答える役と、書く役を入れ替える
そこで、この記事でやることはこうです。
あなたは答える人。書く人はAI。
これまでは、あなたが書いてAIが読む向きでした。ここで逆にします。質問してもらい、答えを聞き取ってもらい、書くところまでやってもらう。 あなたがやるのは、返事をすることだけです。
この記事の考え方
・自分で書こうとするから止まる。書く役はAIに渡す
・あなたがやるのは「答える」だけ
・質問されたことに事実で答えるほうが、書くより速くて正確
⚠️ 何を答えるかは、あなたが決めていいものです。ここは大事なところなので、あとで章をひとつ使って書きます。
この章のまとめ
・白紙で止まるのは「何を書けばいいか分からない」から
・聞かれて答えるほうが速く、事実に近いものになる
・答える役と書く役を入れ替えるのが、この記事のやり方
AIに自己紹介を作らせる4ステップ
ここからが本題です。やることは4つだけ。どのステップも、Claude Codeに日本語で頼むだけで進みます。
STEP1|必要な質問を、そちらから出してもらう
最初にやるのは「質問してください」とお願いすることです。何を書くかを考えるのは、ここでやめます。
そのままコピーして使えるように書いておきます👇
これから、私のことをあなたに覚えておいてもらいたいです。
そのために必要な質問を、あなたのほうから出してください。
・一度にまとめて聞かずに、1問ずつ聞いてください
・私はプログラミングをしません。専門用語は使わずに質問してください
・私が答えたら、次の質問に進んでください
1問ずつにしてもらうのがコツです。まとめて10問出されると、それはそれで手が止まりますからね😊
STEP2|答えを、次も読まれる場所に置いてもらう
ひととおり答えたら、それを残してもらいます。ここが今回いちばん大事なところです。
ここまでの私の答えを、次に新しい会話を始めたときにも
自動で読まれる場所にまとめて書いておいてください。
・私はいろいろな作業でClaude Codeを使います。
特定の作業のときだけでなく、どの作業でも読まれる場所を選んでください
・書き終わったら、どこに何を書いたのかを日本語で教えてください
ポイントは「どこに書いたか教えて」まで頼むことです。場所が分かっていないと、あとで直すことも消すこともできません。
なお、Claude Codeが自動で読みにいくファイルは名前と置き場所が決まっています。その仕組みはこちらでどうぞ👇
CLAUDE.mdの書き方5ステップ|Claude Codeに毎回同じ説明をやめさせる方法
STEP3|書けたものを読み返して、直してもらう
書いてもらったら、そのまま終わりにしないでください。一度、読み上げてもらいます。
いま書いてくれた内容を、そのまま読み上げてください。
そのうえで、あなたの目から見て次の3つを指摘してください。
・事実と違うところ
・私が言っていないのに足されているところ
・無くても困らないところ
指摘だけしてください。直すのは、私が確認してからにします。
「直すのは確認してから」と入れておくのがコツです。指摘と修正を一度にやられると、どこが変わったのか追えなくなります。
STEP4|次の会話で、ちゃんと効いているか確かめる
最後に確認です。いったん会話を閉じて、新しい会話を開いてからこれを聞いてください。
いま読み込まれている私の情報を、そのまま教えてください。
どのファイルから読んだのかも一緒に書いてください。
自分が答えた内容が返ってくれば成功です🎉 何も出てこないときは、次の章を見てください。
⚠️ もっと確実に確かめたいときは、入力欄に /context と打つ方法もあります。いま読み込まれているファイルの一覧が出るので、そこに自分のファイルが並んでいればOKです。
AIの「できました」をそのまま信じない考え方は、こちらでまとめています👇
AIの「できました」を鵜呑みにしない検証術|実物を確かめる3原則【2026】
この章のまとめ
・STEP1 質問を出してもらう(1問ずつ)
・STEP2 答えを、次も読まれる場所に書いてもらう(どこに書いたか教えてもらう)
・STEP3 読み上げてもらって、事実と違うところを指摘してもらう
・STEP4 新しい会話を開いて、効いているか確かめる
作ったのに効かないときの3つの原因
さて、ここからは正直な話です。ぼくはこの4ステップを、一度で成功させていません。
「作ったのに、次の会話ではまるで初対面」ということが何度もありました。しかも原因はそのたびにちがっていて、結局3種類ぜんぶ踏みました。順に書いておきますね。
原因①|別の名前のファイルに書いていた
いちばん多かったのがこれです。中身は完璧なのに、ファイルの名前が違うと読まれません。
自動で読まれるファイルは、名前と置き場所が決まっています。それ以外の名前で保存すると、ちゃんと書けていても開かれないまま終わります。
だからSTEP2で「どこに何を書いたか教えて」と頼んでおくわけです。名前を聞いておけば、この間違いはその場で気づけます。
原因②|書いた場所と、作業している場所が違った
次に多かったのがこれ。書いた場所は合っているのに、作業している場所が別だったというパターンです。
読まれるファイルには2種類あります。「その作業フォルダでだけ効くもの」と「どの作業でも効くもの」です。自分の紹介を前者に書くと、別のフォルダで会話を始めた瞬間に、また初対面に戻ります。
自分が何者かという情報は、作業によって変わりません。だからSTEP2のお願いに「どの作業でも読まれる場所を選んでください」と入れてあります。
原因③|会話で伝えただけで、ファイルに残っていなかった
最後がこれで、いちばん気づきにくいものでした。
会話の中で「これ覚えておいて」と伝えると、Claude Codeが自分でメモを残すことがあります。ただしこれは「次も役に立ちそうだ」と判断したときに保存されるもので、言えば必ず残るわけではありません(公式にもそう案内されています・2026年8月時点)。
つまり「伝えたつもり」と「残っている」は別物です。確実に残したいものは、会話で言うだけにせず、ファイルに書いてもらうところまで頼んでください。

ぼくは3つとも、きれいに全部やりました😅 でも逆に言うと、効かないときの原因はだいたいこの3つのどれかです。順に見ていけば必ず見つかります🐼
この章のまとめ
・効かない原因は、たいてい中身ではなく置き方
・名前が違う/作業している場所と違う/ファイルに残っていない、の3つを順に見る
・「伝えたつもり」と「残っている」は別物
何を書くかは、自分で決めていい
書かなくていいものは、書かない
質問に答えていく形には、ひとつだけ弱点があります。聞かれると、つい答えてしまうことです。
会話の流れで質問が来ると、答えるのが自然に感じられます。でも、ここに何を書くかを決めるのはあなたです。答えたくない質問には、答えなくていい。
その質問には答えません。次に進んでください。
これで大丈夫です。理由を説明する必要もありません。
判断に迷ったら、それが無くても頼みたい作業は回るかで考えてください。回るなら書かなくていいものです。住んでいる場所、家族のこと、勤め先。どれも「文章をやさしく書いてほしい」というお願いには要りません。
経歴は「どこで使うか」まで書かないと、合わない場所で持ち出される
これはぼくが実際にやってしまった失敗です。
自分の経歴をひとつ伝えておいたら、それを強みとして押し出した文章が返ってくるようになりました。困ったのはここからです。その経歴が効く場面と、まったく的外れになる場面があって、後者でも同じように持ち出されてしまったんですね。
原因は、ぼくが経歴そのものしか伝えていなかったことです。AIから見れば、渡された情報は「いつでも使っていい材料」に見えます。
なので、あとからこう書き足しました。
「この経歴は、こういう話のときに使ってください。それ以外では出さないでください。」
事実だけでなく、使いどころまでセットで渡す。これだけで、的外れな使われ方がぐっと減りました。
書くときのコツ
・事実だけ書くと、いつでも使える材料として扱われる
・「どういうときに使うか」「どこでは出さないか」まで書く
・やってほしくないことも、立派な自己紹介の一部
パスワードや鍵は、そもそも渡さない
パスワード、サービスの鍵になる文字列、クレジットカードの番号。この手のものは自己紹介のファイルには書きません。 迷う領域ではなく、最初から対象外と考えてください。
ログインが必要な作業を頼みたい場合は、パスワードそのものを渡さずに進める方法があります👇
Claudeにパスワードを渡さずログインを任せる|1Password連携【2026】
この章のまとめ
・書くかどうかを決めるのはあなた。答えたくない質問は答えなくていい
・「無くても作業が回るか」で判断する
・経歴は使いどころまで書かないと、合わない場所で持ち出される
・パスワード・鍵は、そもそも書かない
一度で完成させない。増やすより減らすほうが効く
会話の中で「これも覚えておいて」と足していく
自己紹介は、一度で完成させなくて大丈夫です。むしろ完璧を目指さないほうがうまくいきます。
足すタイミングは決まっています。同じ言い直しを2回したときです。「そうじゃなくて、こう書いてほしい」と2回言ったら、残す価値があります。
いま私が言い直した内容を、私の情報をまとめたファイルに1行だけ足しておいてください。
その場で1行。これだけで、次からは言わなくてよくなります😊
詰め込むほど、肝心なところが効かなくなる
ただし、ここに落とし穴があります。足せば足すほど良くなる、わけではありません。
公式では、この手のファイルは200行以内をめやすにすること、長くなるほど守られにくくなることが案内されています(2026年8月時点)。書いてあるのに読み飛ばされる、という状態ですね。
ぼくの場合、気づいたら400行を超えていました。「守ってくれないから、もっと詳しく書こう」と足し続けた結果です。完全に逆でした。
⚠️ どれくらい改善したかは数字で測っていないので、「◯割よくなった」とは書けません。ただ、増やしたのに守られないという場面が実際にあったのは確かです。

長い説明書ほど読まれないのは、人間もAIも同じでした🐼 ぼくは「たくさん書いた=伝えた」と思い込んでいたんです。
ときどき見直して、減らす
そこでぼくは、定期的に読み返して減らすようにしました。足すのと同じくらい、減らすのを習慣にしています。
私の情報をまとめたファイルを読んで、次の3つを教えてください。
・もう当てはまらなくなっているところ
・同じことを2回書いているところ
・無くても困らないところ
消すかどうかは私が決めるので、指摘だけしてください。
自分では「全部必要」に見えても、読み返してもらうと重複がけっこう見つかります。書く役と同じで、点検も任せるのがラクです。
なお、AIが自分でメモを残していく仕組みそのものについては、別の記事でまとめています👇
Claude Code メモリ機能の使い方|毎回の説明を卒業する3つの方法
この記事のまとめ
・自分で書こうとするから止まる。質問してもらって、答えるだけにする
・書いてもらう場所は「どの作業でも読まれる場所」。書いたら必ず新しい会話で確かめる
・効かないときは、中身ではなく置き方を疑う(名前・場所・ファイルに残っているか)
・何を書くかは自分で決める。増やすより、減らすほうが効く
次の一歩
自分のことが伝わるようになったら、次は実際に何かをひとつ頼んでみる番です。手元のファイルを1つ選んで、書き換えてもらうところから始めると、この自己紹介が効いているかどうかが体感できます。そのあとで、作業ごとに部屋を分けていくと、説明はさらに減っていきます。
その「ファイルを1つ選んで書き換えてもらう」を実際にやる手順は、Claude Code 最初の練習|消えても困らないファイルで3ステップにあります。消えても困らないファイルを使うので、失敗しても何も減りません。
もうひとつの「作業ごとに部屋を分ける」ほうは、Claude プロジェクトの使い分け|混ざらない部屋を作る3ステップにまとめました。こちらはチャット側の話になります。
よくある質問(FAQ)
- Q何問くらい答えればいいですか?
- A
5〜10問くらいが目安ですが、3問でもちゃんと機能します。おすすめは少なく始めることです。最初から完璧を目指すと、途中で力尽きて放置、というもったいない終わり方になります。足りないと感じたときに1行ずつ足せば十分です。
- Q答えた内容は、あとから消せますか?
- A
消せます。中身はただの文章なので、「あの行は消しておいて」と頼むだけです。自分で開いて書き直しても構いません。ここが分かっていると、最初の1回を気楽に始められます😊
- Qパソコンを買い替えたら、また作り直しですか?
- A
そのままでは引き継がれません。この情報はあなたのパソコンの中に保存されるためです。ただし中身は文章のファイルなので、そのファイルを新しいパソコンにコピーすれば持っていけます。置き場所を聞いておいた手順が、ここでも効いてきます。
- Qちゃんと書けたはずなのに、返事が変わった気がしません。
- A
順に3つ見てください。①新しい会話を開いたか ②その情報が読み込まれているか ③書き方が具体的か。見落としやすいのが③です。「やさしく書いてください」は解釈の幅が広く、守られたかどうかも分かりません。「専門用語にはカッコで意味を添えてください」のように、やったかどうかが目で確かめられる書き方にすると安定します。公式でも、具体的な指示ほど守られやすいと案内されています(2026年8月時点)。
- Q長くなってきました。ファイルを分けたほうがいいですか?
- A
分けても、読み込まれる量は変わりません。別ファイルを呼び出す形にしても、読み込まれる総量は減らないと公式に案内されています(2026年8月時点)。整理して見やすくはなりますが、「長すぎて効きにくい」の解決にはなりません。長くなってきたと感じたら、分けるより先に減らす。これがいちばん効きます。


