「Claude Codeは入れた。でも、どこで何をさせればいいのか分からない」——最初につまずくのは、じつはここです。
この記事では、AIに使ってもらう作業場フォルダをひとつ作って、そこだけを渡すやり方を3ステップで案内します。プログラミングをしないクロパンが、実際に引っかかったところも正直に書きました。
読み終わるころには、触ってほしくない場所を残したまま、安心して最初の一歩を踏み出せるはずです🐼
【3行まとめ】
✅ 作業場は「整理のため」ではなく「見せる範囲を決めるため」に作る
✅ 作るのも約束を書くのも頼めばやってくれる。自分でやるのは「フォルダを選ぶ」1クリックだけ
✅ 書いた約束は絶対ではない。いちばん確実なのは、見せたくない場所をそもそも渡さないこと
※この記事は「AIにどこまで見せるか」を決める話です。「何を許すか」「2台のパソコンで使う話」は、本文の中でそれぞれ案内します。
① 入れたあと、最初に決めるのは「どこで使うか」
Claude Codeを入れて、いざ開いたところで手が止まる——これ、けっこう多いです。
「何を頼めばいいか分からない」より先に、じつは「どこで頼めばいいか分からない」でつまずきます。

ぼくも最初、いきなりパソコンの書類フォルダを丸ごと指定して、そのあとしばらく固まっていました🐼「これ、どこまで見られるんだろう」って。
①-1 いつものフォルダをそのまま渡すと、どこまで触るのか分からない
デスクトップや書類フォルダには、いろいろなものが同居しています。仕事で使うもの、家族の写真、まだ人に見せたくない書きかけ。
その全部が入った場所をそのまま渡すと、こうなります。
・どこまで見られるのか、自分でも把握できていない
・「これは触らないでね」と言いたいのに、対象が多すぎて言い切れない
・結局、頼むのが怖くなって手が止まる
こわいのは、AIが悪さをするからではありません。自分が渡した範囲を、自分で説明できないのが落ち着かないんですよね。
①-2 AI専用の作業場をひとつ作って、そこだけ渡す
やることは、拍子抜けするほど単純です。
AIに使ってもらうためのフォルダを、ひとつだけ作る。 そして、そこを渡す。
これだけで、さきほどの3つがひっくり返ります。
・見せている場所は、自分で決めた1つだけ
・見せたくない場所は、そもそも渡していない
・だから、迷わず頼める
「渡す範囲を狭くしたら、できることも減るのでは?」と思うかもしれません。ここは逆で、範囲がはっきりしているほど、遠慮なく頼めるようになります。ぼくの場合、こわくて頼めずに終わったことのほうが、もったいなかったです。
この章のまとめ
・最初につまずくのは「何を頼むか」より「どこで頼むか」
・いつものフォルダをそのまま渡すと、範囲を自分で説明できなくなる
・AIに使ってもらうフォルダをひとつ作って、そこだけ渡せば解決する
※まだClaude Codeを入れていない方は、先にこちらからどうぞ。
▶ Windows版ClaudeCodeインストール完全ガイド|Gitエラー解決
② そもそも「フォルダを渡す」とは、何をしていることなのか
ここをふんわり分かったつもりで進むと、あとで「あれ?」となります。1分だけ、仕組みを見ておきましょう。
②-1 Claude Codeは「選んだフォルダ」を作業対象にする
デスクトップ版のClaude Codeは、会話をはじめるときに作業するフォルダをひとつ選びます。公式の説明でも、会話ごとに「どのフォルダで作業するか」を持つ、と書かれています(2026年8月時点)。
つまり、あなたが最初に選んだフォルダが、そのままAIの作業場になります。特別な設定をしなくても、選んだ時点で決まっています。
②-2 選んだフォルダの外は、そのままでは触らない
ここが大事なところです。
選んだフォルダの中のファイルは、AIがそのまま読めます。でも、その外にあるファイルを読もう・書き換えようとすると、あなたに確認が出ます(2026年8月時点)。
・選んだフォルダの中 → そのまま読める
・選んだフォルダの外 → あなたに確認が出る
だから「見せたくない場所は渡さない」は気休めではなく、実際に効いているわけです。
②-3「置き場所を決める」は「見せる範囲を決める」と同じこと
ここまでをつなぐと、こうなります。
作業場のフォルダをどこに作るか決めることは、そのままAIに見せる範囲を決めることです。「整理のためにフォルダを作る」のではなく、「範囲を決めるためにフォルダを作る」。この順番で考えると、置き場所で迷わなくなります。

最初、ぼくは「フォルダを分けるのは整理整頓の話」だと思っていました。実際は、安全の話でした🐼
この章のまとめ
・デスクトップ版は、会話ごとに作業するフォルダをひとつ選ぶ
・選んだフォルダの外を触ろうとすると、あなたに確認が出る
・だから「どこに作るか」を決めることが、そのまま「どこまで見せるか」を決めることになる
※この章の仕組みについては、Claude Code の公式ドキュメントの記載にもとづいています(Configure permissions/2026年8月確認)。
※フォルダの中に見慣れない設定ファイルが出てきて気になった方は、こちらで正体が分かります。
▶ Claude Code settings.jsonとは?役割と似た3つとの違い
③ 作業場フォルダを作る3ステップ
ここからは実際に作ります。やることは3つだけです。
ポイントは、3つのうち真ん中のひとつだけは、AIに頼めないということ。そこは自分でクリックします。理由も含めて、順に見ていきましょう。
③-1 STEP1 作業場フォルダを作ってもらう
最初のフォルダは、AIに作ってもらえます。自分でマウスを動かす必要はありません。
ただ、どこに作るかだけは先に決めておきましょう。判断の材料は3つです。
① 自分がすぐ開ける場所にする
毎日開く場所がいいです。書類フォルダの1階層目など、慣れた場所に置くと迷いません。深いところに作ると、自分が忘れます。
② 見せたくないものが入っていない場所にする
ここがいちばん大事です。作業場を作る場所だけでなく、その上のフォルダに何が入っているかも、いちど見ておいてください。「この並びごと渡すことになったら困るもの」があるなら、別の場所にしましょう。
③ クラウド同期フォルダに置くかは、先に決める
GoogleドライブやOneDriveなどの同期フォルダの中に作ることもできます。2台のパソコンで続きをやりたい方には便利です。ただ、同期には同期なりのクセがあるので、置くと決めたなら注意点を先に知っておくと安全です。
▶ Googleドライブ同期の落とし穴5つ|Claude Codeで事故らない運用【2026】
▶ 【保存版】Claude Codeを会社PC・家PCで完全同期する3ステップ
置き場所が決まったら、そのままコピペして頼んでみてください。
AIに作業してもらうための「作業場フォルダ」をひとつ作ってください。
・場所は、いつも使っている書類フォルダの中で大丈夫です
・名前は、あとから見て分かるものにしてください
・中に、これから使いそうな小分けフォルダもいっしょに作ってください
(渡す資料を置くところ、書きかけを置くところ、できあがったものを置くところ、
使い終わったものを寄せておくところ)
・作ったら、どこに何を作ったかを一覧で見せてください
作り終わると、どこに何ができたかを一覧で見せてくれます。名前や場所が気に入らなければ、「もう少し短い名前にして」と続けて頼めば、そのまま直してくれます。
③-2 STEP2 そのフォルダを開いて渡す(ここだけは自分の操作)
ここが3つのうち、唯一AIに頼めないところです。
新しい会話をはじめるときに、作業するフォルダを選ぶ欄があります。そこで、さきほど作った作業場フォルダを選びます。これで「渡した」ことになります。
⚠️ Claude Codeに「このフォルダを開いて」と頼んでも、作業する場所そのものは切り替わりません。ここは自分でアプリを操作します。AIは案内役、最後のクリックは自分の手で——と覚えておくと安全です。
逆に言うと、この1クリックが範囲を決めています。ここさえ間違えなければ、見せたくない場所は最初から視界に入りません。
③-3 STEP3 「ここだけで」の約束を書いてもらう
フォルダを渡したら、その中に約束を書いた紙を1枚置いておきます。CLAUDE.md というファイルです。
これも自分で書く必要はありません。頼めば書いてくれます。
いま開いているこのフォルダに、CLAUDE.md というファイルを作ってください。
中身には、次のことを、やさしい日本語で短く書いてください。
・ここは、AIに作業してもらうための作業場だということ
・作業は、このフォルダの中だけでしてほしいこと
・ここより外を見たり書き換えたりする必要が出たときは、
勝手に進めず、先に「この場所を見てもいいですか」と聞いてほしいこと
書き終わったら、作ったファイルの中身をそのまま見せてください。
このファイルは、会話をはじめるたびにAIが読んでくれます(2026年8月時点)。毎回チャットで「ここだけでね」と打つ手間がなくなります。
ただ、ここは正直に書いておきます。
⚠️ この約束は「読んでもらうお願い」であって、強制ではありません。公式の説明でも、こうしたファイルは参考にする情報であって、必ず守らせる設定ではない、とはっきり書かれています(2026年8月時点)。
だから、いちばん確実なのは「見せたくない場所をそもそも渡さないこと」。約束の紙は、その上に重ねる念押しだと考えてください。
※出典:Claude Code 公式ドキュメント How Claude remembers your project(2026年8月確認)
もっと固く止めたい方には、許可の設定を使う方法もあります。
▶ Claude Codeの許可設定|毎回の確認を安全に減らす方法【2026年版】
③-4 中に何を置くかは、あとから決めればいい
作業場ができると、つい「中身も完璧に設計しないと」と思ってしまいます。でも、ここは急がなくて大丈夫です。
何を置くかは、使いはじめてから決めたほうが早いです。自分が何を頼むことになるかは、やってみないと分からないからです。
とりあえず相談だけしてみたい方は、これをどうぞ。
この作業場フォルダを、これから何に使うかを相談させてください。
まず、わたしがやりたいことを聞き出してください。
そのうえで、この中にどんなフォルダを足すとよさそうかを提案してください。
・提案は3つまでにしてください
・最初から完璧にしなくていいので、まず要りそうなものだけにしてください
・わたしが「これでいい」と言ってから作ってください
この章のまとめ
・フォルダを作るのも、約束を書くのも、頼めばやってくれる
・真ん中のひとつ(作業するフォルダを選ぶ)だけは自分でクリックする
・そのクリックが範囲を決めている。書いた約束は、その上に重ねる念押し
・中に何を置くかは、使いながら決めればいい
④ 私が実際につまずいた3つ
ここからは、ぼくが実際にやってみて引っかかったところです。うまくいった話より、こういう話のほうが役に立つと思うので、正直に書きます。
④-1 パソコンを買い替えたら、AIが作業場を見つけられなくなった
パソコンを買い替えたときのことです。
作業場のフォルダそのものは引き継いだのですが、場所の書き方が前のパソコンのままだったんですね。AIは前の書き方で探しに行くので、そのままではたどり着けません。「ファイルが見つかりません」と返ってきました。
一瞬あせりましたが、直し方はあっけないものでした。「いまはこの場所だから、覚えているところを直して」と日本語で頼んだだけです。AIが自分で書き換えてくれて、それで終わりでした。

てっきり、自分でファイルを開いて全部書き換えるものだと思い込んでいました。頼めばよかったんですね🐼
ここで学んだのは、作業場を引っ越したら、覚えている場所もいっしょに直すということ。そして、直すのは自分の手作業ではなく、頼めば済むということです。
④-2 同期フォルダに置いていたけれど、全部が入っていたわけではなかった
ぼくの作業場は、クラウドの同期フォルダの中にあります。2台のパソコンで続きをやりたかったからです。
あとから気づいたのですが、AI自体の設定や、会話の記録のほうは、同期フォルダの外にありました。狙ってそう分けたわけではなく、たまたまそうなっていただけです。
ただ、結果としてはこれで良かったと思っています。何もかも同期させてしまうと、2台が同時に書き込んでぶつかることがあるからです。運ぶのは作業の中身だけ。道具は手元に置いたまま——くらいに考えておくと、迷いにくいです。
④-3 「ここだけ」と書いても、守られないことがある
これがいちばん大事な話です。
見せたくない場所が、ひとつありました。「ここは触らないでね」と伝えてもありました。ところがある日、整理をお願いしたら、その場所まで対象に入れようとしたんです。
悪意があったわけではありません。ぼくの「整理して」という頼み方が、広すぎただけです。
止めるためにやったのは、口で言うのをやめて、文章にして置いておくことでした。別の会話をはじめるときにも、毎回そのルールを書くようにしました。効き目は、はっきり上がりました。
それでも「絶対」ではありません。公式の説明にも、こうしたファイルは参考にする情報であって、必ず守らせる設定ではない、と書かれています(2026年8月時点)。
結局いちばん効いたのは、いちばん単純なほうでした。見せたくない場所は、そもそも渡さない。
この章のまとめ
・作業場を引っ越したら、覚えている場所も直す。直すのは頼むだけでいい
・何もかも同期させなくていい。運ぶのは作業の中身だけ
・書いた約束は効き目が上がるが、絶対ではない
・いちばん確実なのは「見せたくない場所を渡さないこと」
⑤ 作業場は、最初から完成させなくていい
作業場ができると、次は「中をきちんと整えないと」と思いがちです。でも、ここで止まる必要はありません。
⑤-1 最初は空でいい。使いながら足していく
最初にたくさんフォルダを作っても、たいてい半分は使いません。自分が何を頼むことになるかは、やってみないと分からないからです。
おすすめは、空のまま使いはじめて、要るものが出てきたら足すやり方です。「この資料、毎回どこに置くか迷うな」と思った時が、フォルダを1つ足すタイミングです。
同じことが、さきほど作った約束の紙にも言えます。最初から細かく書く必要はありません。同じ注意を2回した時に、1行足す。これくらいのペースで十分育ちます。

最初にがんばって作り込んだフォルダ、いまは半分くらい空っぽです🐼 使いながら決めたほうが、結局そのほうが早かったです。
⑤-2 ぼく自身は、いま少し違う形に落ち着いています
正直なところを書いておきます。
ぼくはいま、作業場をひとつ作るというより、大きな箱をまるごと渡して、その中の「見せたくない場所」を決める形になっています。使う範囲が広がってきて、そのほうが手数が少なかったからです。
ただ、最初からこれをおすすめはしません。範囲が広いほど、「いま何を渡しているか」を自分で把握しづらくなるからです。狭いところからはじめて、慣れてきて窮屈に感じたら広げる。この順番のほうが、あとで困りません。
⑤-3 次の一歩
作業場ができたら、次にやると効くことが2つあります。
ひとつは、自分のことを覚えてもらうこと。毎回おなじ説明をしなくて済むようになります。もうひとつは、小さなファイルを1つ書き換えてもらうこと。「本当に自分の言葉で動くんだ」と分かると、頼める範囲が一気に広がります。
どちらも、いま作った作業場の中で、そのまま試せます。
ひとつめの「自分のことを覚えてもらう」は、Claude Code 自己紹介は1回でいい|AIに質問させて作る4ステップで手順をそのまま追えます。
ふたつめの「小さなファイルを1つ書き換えてもらう」は、Claude Code 最初の練習|消えても困らないファイルで3ステップにまとめました。消えても困らないファイルを1つ用意して、そこで1回だけ試すやり方です。
この記事のまとめ
・作業場は「整理のため」ではなく「見せる範囲を決めるため」に作る
・フォルダを作るのも、約束を書くのも、頼めばやってくれる
・自分でやるのは「作業するフォルダを選ぶ」1クリックだけ。ここが範囲を決めている
・書いた約束は効き目があるが、絶対ではない。見せたくない場所は渡さないのがいちばん確実
・中身は最初から完成させない。使いながら足していけばいい
⑥ よくある質問
- Q作業場フォルダは、いくつ作ってもいいですか?
- A
大丈夫です。むしろ、目的ごとに分けたほうが分かりやすくなります。会話をはじめるときに、そのつど使いたいフォルダを選べば大丈夫です。ただ、最初は1つで十分です。増やしたくなってから増やしましょう。
- Qすでにあるフォルダを、そのまま作業場にしてもいいですか?
- A
できます。ただ、その中に見せたくないものが混ざっていないかだけ、先に確認してください。混ざっているなら、新しく1つ作って、渡してもいいものだけコピーするほうが安全です。
- Qデスクトップと書類フォルダ、どちらに作るのがいいですか?
- A
どちらでも動きます。選ぶ基準は「自分がすぐ開けるか」と「その上のフォルダに見せたくないものが無いか」の2つです。見た目の好みより、この2つで決めると迷いません。
- Qあとから場所を変えたくなったら、どうすればいいですか?
- A
フォルダを移動したあと、あらためて会話をはじめて、移動先のフォルダを選び直せば大丈夫です。前の場所を書いた覚え書きが残っていても、「いまはこの場所だから直して」と日本語で頼めば直してくれます。


