ネットで何かに申し込むとき、フォームを全部埋めて最後に「送信」を押しますよね。あの手前で、ちゃんと見直していますか。わたしは見直していませんでした。プログラミングはできませんが、AIと一緒にブログを2つ運営しています。今回、ASPの登録作業をClaude Codeと一緒にやってみたら、送信ボタンを押す前に4件のまちがいが見つかりました。やったことは2つだけです。
① 結論|送信ボタンの手前で1回止めるだけで、申込フォームのミスは拾えます
✅ AIに頼んだのは「入れる値の一覧を先に作る」と「送信前にスクショを見せる」の2つだけです
✅ 入力も送信も、最初から最後まで自分の手でやっています
✅ それでも、送信ボタンを押す前に4件のまちがいが見つかりました
先日、アフィリエイトのASP(広告主とブログをつなぐ会社)に登録しました。やったことは単純で、送信ボタンを押す手前でいったん止めて、画面のスクリーンショットをAIに見せただけです。
①-1 AIに頼んだのは、この2つだけです
STEP A|フォームを開く前に、入れる値の一覧を作っておいてもらう
STEP B|送信ボタンの手前で止めて、画面のスクショを見せる
難しい設定も、専門的なコマンドも使っていません。日本語で「送信前に確認して」とお願いしただけです。
AIに作業そのものを任せると、「本当に合っているのか」を確かめる手間が別に発生します。今回はその逆で、作業は自分でやって、確かめるところだけを見てもらいました。
①-2 送信前に見つかったもの
① 住所が二重になっていた(郵便番号の自動入力が、都道府県ごと入れてしまっていた)
② 振込先の銀行の名前が、変わっていた
③ 支店名が、選択画面の先頭のままになっていないか
④ 氏名のカナの読み ← ここは、AIのほうが間違えていました
これに加えて、押す前に止まったボタンが1つありました。押していたら審査そのものが共倒れになるところだったものです。

どれも「知らないと気づけない」ものではありませんでした🐼「見れば分かるのに、見ていなかった」だけなんですよね。
なお、AIが作ったものを人が確かめる話は別記事に書いています。今回はその逆で、人が作ったものをAIが確かめる話です。合わせて読むと、確認する向きが2方向あることが分かると思います。
→ AIの「できました」を鵜呑みにしない検証術|実物を確かめる3原則
② STEP A|フォームを開く前に、入れる値の一覧を作っておきます
②-1 何を用意するのかは、申し込む前に画面が教えてくれます
メールアドレスを登録すると、次の画面で「ご用意ください」と出てきました。

会員情報・口座情報・サイト情報の3つです。ここで「あとで調べよう」と思って先に進むと、フォームの途中で手が止まります。この画面で止まって、先に一覧を作ってしまうほうが早いです。
②-2 一覧は「前日までに」作って、ファイルに保存します
ここには失敗談があります。実はわたし、同じ一覧を2回作っています。 1回目は7月でした。AIに手伝ってもらって一覧を作ったところまでは良かったのですが、チャットの中に置いたままにしていました。しばらくして開こうとしたら、もう残っていませんでした。
❌ チャットの中に作って、そのままにする → あとで探しても見つからない
✅ ファイルに保存する → 次に別のサービスへ登録するとき、そのまま使い回せる
ファイルにしておくと、次に別のサービスへ登録するときは中身を少し直すだけで済みます。1回目は時間がかかりますが、2回目からはほぼゼロです。

「あとで使うかもしれない」ではなく「次も使うことになる」ものなので、最初からファイルにしておくのが正解でした🐼
②-3 そのまま貼れるプロンプト
ここからコピペで使えます。このブロックは、Claude Codeにそのまま貼るためのものです。
これから「(サービス名)」のアカウント登録をします。
登録フォームで聞かれそうな項目を挙げて、「項目名/わたしが用意する値」の表にしてください。
わたしが答えられない項目は「要確認」と書いておいてください。
できあがったら、テキストファイルとして保存してください。
「要確認と書いておいて」と指定しているのは、分からない項目をAIに埋めさせないためです。ここまでがSTEP A。前日に一覧を作って、ファイルに保存しておく。それだけです。
ぼくのリアル
・やったこと:前日に「入れる値の一覧」を作り、当日はフォームを上から埋めた
・起きたこと:埋めるのは詰まらなかった。代わりに、送信前の確認で4件のズレが出た
・かかった時間:約40分(フォームを開いてから送信するまで。前日の準備は別に約20分)
・わかったこと:一覧が手元にあると、フォームは上から埋めるだけの作業になる
③ STEP B|送信ボタンの手前で止めて、スクショを見せます
③-1 頼み方は、一言で足ります
フォームを埋め終わったら、送信ボタンを押す前に画面のスクリーンショットを撮って、AIに渡します。言うことは「送信前に確認して」だけで足ります。

スクリーンショットの渡し方そのものは、別記事にくわしく書いています。
→ Claude Codeに画像を見せて指示する方法|スクショ1枚で伝わる3つの場面
③-2 見せるのは「送信の直前」です
・入力の途中で見せる → まだ空欄だらけなので、AIも判断のしようがない
・送信したあとで見せる → 直すには問い合わせが必要になる
・送信ボタンの手前で見せる → いちばん安く直せる
送信を押したあとで気づくと、多くのサービスでは自分では直せません。「まだ押していない」という状態が、いちばん直しやすいということです。
③-3 そのまま貼れるプロンプト
このブロックも、Claude Codeにそのまま貼るためのものです。
いまの登録フォームの画面です。送信ボタンはまだ押していません。
先に作った一覧と見比べて、直したほうがいいところを教えてください。
・一覧と食い違っているところ
・自動入力で入ったまま、直していないところ
・選択肢が先頭のままになっていそうなところ
この3つを、直す順に並べてください。
「直す順に並べて」と指定しているのは、指摘が3つ以上あると、直している途中でどれを直したか分からなくなるからです。順番がついているだけで、上から消していけば終わります。
③-4 返ってくるのは、こんな形です
次のブロックは貼るものではありません。AIからこう返ってきたら成功、という見本です。
送信前に3点だけ確認させてください。
1. 市区町村の欄に「東京都」が入ったままです(都道府県の欄と重複しています)
2. 金融機関名が一覧の記載と違います。名称が変わっていないか確認してください
3. 支店名が選択画面の先頭のままになっていないか、通帳と見比べてください
③-5 AIにできないことも、書いておきます
とくに3つめが大事です。一覧そのものが間違っていたら、AIも間違えたまま通します。 口座番号のような「間違えたら困るもの」だけは、現物と見比べておくと安心です。
・前日までに「入れる値の一覧」を作って、ファイルに保存しておく
・フォームは自分で上から埋める
・送信ボタンの手前で止めて、スクショを見せて「一覧と見比べて」と頼む
・AIは見比べるだけ。入力も送信も自分がやる
④ 実際に拾えた4件|自動入力は「埋まった」だけで「正しい」ではありません
④-1 住所が二重になっていました
郵便番号を入れて「住所を自動入力」を押すと、都道府県と市区町村が自動で埋まります。ところが、市区町村の欄にも都道府県が入っていました。

このまま送ると、住所は「東京都/東京都千代田区千代田/1-1」になります。書類の宛先としては、そのまま通ってしまいそうな見た目なのが厄介です。修正すると、こうなりました。

📌 自動入力は「埋まった」だけであって、「正しい」ではありません。自動で埋まった直後こそ、いちばん見られていない場所です。
④-2 振込先の銀行の名前が、変わっていました
前日に作った一覧には、旧い名前で書いてありました。ところがフォームのプルダウンで探しても、その名前が見つかりません。調べてもらったところ、2026年8月3日に商号が変わっていました。

出典:NTTドコモ 公式ニュースリリース/ドコモSMTBネット銀行 よくあるご質問(2026年8月27日確認)
自分の記憶は、最後に確認した時点で止まっています。 調べ直す手間をAIが引き受けてくれた一件でした。

ついでに「他のサービスにも旧い名前で登録したままかも」と気づけたのが収穫でした🐼 1件見つかると、芋づるで出てきますね。
④-3 支店名が、選択画面の先頭のままになっていないか
この銀行の支店名は、果物の名前がついています。そして選択画面の先頭が「リンゴ支店」でした。先頭に出てくる選択肢は、無意識のまま拾ってしまいがちです。AIからは「実物と見比べてください」と2回言われました。
🔴 正直に書いておきます。実際に先頭のままになっていたのかどうかは、確かめられませんでした。通帳と見比べて「合っている」と分かっただけです。
ただ、確かめようがないものについては「確かめてください」と言うのが正解だと思っています。
④-4 氏名のカナの読みが、確定していませんでした
AIが一覧に書いていた読みと、実際の読みが濁点ひとつ分だけ違っていました。 口座の名義と一致していないと、振り込みが返ってきます。送信前に読み合わせをして、そこで確定しました。そして、間違えていたのはAIのほうです。
・住所が二重/銀行名が変わっていた/支店名が先頭のまま/カナの読み
・4件とも、特別な設定はしていません
・やったのは「送信ボタンの手前で止めて、スクショを見せた」ことだけです
⑤ 押す前に止まったもの|「ついでに」がいちばん危ないです
⑤-1 「サイトを追加する」は、押しませんでした
サイト情報の入力欄の下に、こんな案内がありました。

「複数サイトを運営されているかたは、下記よりサイトを追加登録できます」。わたしはもう1つブログを運営しているので、一度に済ませたくなりました。 ただ、その下に小さくこう書いてありました。
※主サイトの審査が却下となった場合は、主サイトおよび追加で登録した副サイトも申請取り消しとなります
つまり、片方が落ちたら、もう片方も道連れということです。今回の目的は1つ目のサイトを通すことだったので、追加はやめました。
⑤-2 押せないチェックボックスで止まったとき
規約とプライバシーポリシーの同意チェックが、グレーになっていて押せませんでした。

壊れているのかと思って何度かクリックしました。実際は、リンクを開いて別窓の「同意する」を押すと、初めてチェックが入るという作りでした。押せない=壊れている、とは限りません。手が止まったら、画面をAIに見せると早いです。
⑤-3 人もAIも間違えます。だから突き合わせる場が要ります
さきほどの氏名のカナ。間違えていたのはAIのほうでした。だからといって「AIの言うことは信用できない」という話にはならない、というのがこの記事で一番書きたかったことです。
❌ AIは間違えないから安心
❌ AIは間違えるから意味がない
✅ 人もAIも間違える。だから送信前に、2人で突き合わせる場が1回あればいい
4件のうち3件は人間側の見落としで、1件はAI側の思い込みでした。どちらか一方だけを見ていたら、どれかは通っていたはずです。

「AIに確認してもらう」というより、「声に出して読み合わせる相手がいる」に近い感覚でした🐼
⑥ 終わってみて分かったこと|作業が終わることと、目的が叶うことは別でした
⑥-1 審査は、同じ日のうちに通りました
送信すると、申請完了の画面にはこう出ました。

受付のメールにも「登録は未完了です。まだ管理画面にはログインできません」と書かれていました。

ところが実際には、同じ日のうちに審査が通って、管理画面に入れるようになりました。 ただしこれは1回きりの話なので、「早く通る」とは言えません。案内のとおり3営業日を見ておくのが安全です。
⑥-2 探していた広告主は、いませんでした
ここからが本題かもしれません。そもそもこのASPに登録した理由は、ある保険系の広告主を探していたからでした。それまで契約していたASPには1件も無くて、新しいところなら在庫があるかもしれない、と考えたわけです。
管理画面に入って検索しました。結果は0件でした。
・登録作業は40分で終わった
・審査も同日に通った
・でも、探していた広告主はいなかった
・結局、契約している5社すべてで0件だと分かっただけだった
作業としては全部うまくいっています。それでも目的は叶いませんでした。 作業が終わることと目的が叶うことは別だ、と40分かけて確認した形です。
⑥-3 では、順番が逆だったのか
「先に在庫を調べてから登録すればよかった」と書きたいところですが、そう単純でもありません。多くのASPは、登録して審査に通らないと案件の一覧を見られないためです。
・先に調べたい → でも、登録しないと調べられない
・だったら登録するしかない → ただし登録が重いと、そこで止まってしまう
・つまり「登録を軽く済ませられること」自体に価値がある
今回の40分は、判断材料を1つ増やすためのコストだったと考えています。ここは断定できないので、そう考えている、とだけ書いておきます。
→ ブログのネタの決め方|AIに出させた候補の7割を捨てた話
⑥-4 終わったら、記録を1つ残しておきます
最後にもう1ステップだけあります。
STEP C|申請した日・受付番号・入力した内容を、ファイルに残す
審査の結果を待っているあいだに、何を入力したかは忘れます。次に別のサービスへ登録するとき、この記録がそのまま下書きになります。STEP Aで作った一覧に、申請日と結果を書き足すだけで十分です。
この2ステップは、ASPの登録に限りません。申込フォームがあるものなら、だいたい同じように使えます。同じミスを繰り返さない仕組みの作り方は、別記事にも書きました。
→ AIが指示を守らない問題|トヨタ式「なぜなぜ分析」で同じミスを直す
・登録にかかったのは40分だった
・前日に一覧を作り、送信の手前で止めてスクショを見せる。やったのはこれだけ
・送信前に4件のまちがいが見つかった。うち1件はAIの側の間違いだった
・作業は終わったが、目的は叶わなかった。それも含めて記録に残す
同じ「人が最後に確かめる」やり方を、調べものに当てはめた記録もあります。AIにまとめさせた表を公式ページで突き合わせた話です。Claude Codeに調べさせて表にまとめる|そのまま使えたのは6つ中2つ
⑦ よくある質問(FAQ)
- QAIに個人情報を見せて大丈夫ですか?
- A
気になる項目は、撮る前に隠しておくのが確実です。わたしは口座番号だけ指で隠して撮ったこともあります。見せなくて済むものは見せない、が一番です。
- Qスクリーンショットはどうやって渡すのですか?
- A
デスクトップ版のClaude Codeなら、画像をそのまま貼り付けられます。手順は別記事にまとめました。→ Claude Codeに画像を見せて指示する方法
- QパスワードもAIに渡すのですか?
- A
渡していません。パスワードの欄は伏せ字のまま撮っています。ログインそのものをAIに任せたい場合は、パスワードを見せずに済ませる方法があります。→ Claudeにパスワードを渡さずログインを任せる
- QASPの審査はどれくらいで通りますか?
- A
今回は同じ日に通りましたが、これは1回だけの結果です。画面の案内どおり3営業日は見ておいてください。
- Qこの方法は他の申し込みにも使えますか?
- A
使えます。氏名・住所・口座を入れる形式なら、だいたい同じです。ただし機微な情報を扱うものほど、撮る前に隠す判断が要ります。


