ブログの作業をClaude Codeに頼むたび、おなじ説明を打ち直していませんか。
CLAUDE.mdという1枚のファイルにルールを書いておくと、その手間がなくなります。この記事では、非エンジニアのぼくが2つのブログで合わせて100記事を書きながら育ててきた、ブログ運営者向けのCLAUDE.mdを丸ごとお見せします。コピーして3行書き換えれば、今日から使えます🐼
① 結論:ブログ用のCLAUDE.mdは「6つの見出し」で1枚に収まる
「見出しはこう付けて」「その言い方は使わないで」「公開する前に一度見せて」。一度言えば伝わるのに、次の記事でまた最初から説明することになる。これは、あなたの伝え方が悪いのではなく、伝えた内容がどこにも残っていないのが原因です。
そこで使うのが CLAUDE.md、いわば「ブログのトリセツ」です。1枚のファイルにルールを書いておくと、Claude Codeが毎回それを読んでから作業を始めてくれます。
【3行まとめ】
・ブログ用のCLAUDE.mdは、6つの見出しで1枚に収まる
・大事なのは項目名より「判定できる書き方」。「読みやすく書いて」は守られない
・完璧に作らなくていい。貼って、ズレた1行を足すだけ
この記事で手に入るもの
ブログ運営者向けのCLAUDE.mdを 1枚まるごと お見せします。コピーして、あなたのブログの名前と方針だけ書き換えれば、その日から使えます。
そのうえで、6項目それぞれに「なぜ入れるのか=入れないと、こう困る」を添えました。項目名だけ真似しても効かないからです。
「そもそもCLAUDE.mdって何?」から知りたい方へ
CLAUDE.mdそのものの説明——どこに置くのか、どうやって作るのか、書く項目の基本は何か——は、別の記事にまとめてあります。
・この記事:ブログ運営という用途に合わせた「完成品」を渡す回です
・CLAUDE.mdの書き方5ステップ:置き場所・作り方・書く項目の基本がわかる回です
まだ1枚も作ったことがない方は、先に上の記事を読んでから戻ってくると迷いません。すでに1枚ある方は、このまま読み進めて大丈夫です🐼
② ルールを1枚も書かないと、ブログ運営では何が起きるか
トリセツが無くてもAIは動きます。ただ、ブログを続けていくと、だいたいこの3つで手が止まります。
仕上がりが毎回ちがう
1本目は見出しに番号が付いていたのに、2本目は付いていない。前回は「です・ます」だったのに、今回は少し硬い。箇条書きの記号も記事ごとにバラつく。
そのつど直せば済みますが、直すぶんだけ時間は増えます。10本、20本と書くほど、この差は開きます。
一度直したことが、また戻ってくる
これがいちばん厄介です。指摘して、直って、解決したはずのことが、しばらくして元に戻る。
ぼくも一度やりました。ルールを書いたファイルを直したのに、その古いコピーが別の場所に残ったままだったんです。あとから読まれたのは、そちら。訂正したはずの書き方が復活して、しばらく気づけませんでした。
原因はAIではなく、古い指示が消えずに残っていたことでした。

直したのに戻る、が続くときは、AIを疑う前に「古い指示がどこかに残っていないか」を探してみてください。ぼくはここで何度か遠回りしました🐼
公開前の確認が、抜ける
頼んでいないことまで先回りして進めてくれる。ありがたい場面もありますが、公開だけは取り返しがつきません。「見せてから」のつもりが、そのまま出てしまう事故はここで起きます。
これは、あとから注意して直るものではありません。最初から1行、書いておくしかない種類のものです。
この章のまとめ
・ルールが無いと「毎回ちがう」「直したのに戻る」「確認が抜ける」の3つが起きる
・どれも記事が増えるほど効いてくる。先に1枚書いたほうが、あとがラク
・とくに「公開前に止まる」は、事故ってから足すのでは遅い
③ 【コピペ用】ブログ運営者のCLAUDE.md 実物テンプレ
前置きはここまでにして、まず現物をお渡しします。
下のテキストをまるごとコピーして、CLAUDE.md という名前で保存してください。置き場所は、ブログの原稿を入れているフォルダの中でOKです。
最初にやるのは、いちばん上の「ブログ名」「読者」「目的」の3行を、あなたのブログに書き換えることだけです。残りはそのままで動きます。
# このブログについて
・ブログ名:〇〇(URL:https://example.com)
・読者:〇〇で困っている人
・書き手:プログラミングは未経験です
・目的:読者の悩みが1つ解決したら成功です
## 文体と、使わない言葉
・ですます調で、読者に語りかけるように書いてください
・1文は60字以内にしてください。長くなったら文を分けてください
・専門用語には、初めて出てきたときにカッコで説明をつけてください
・使わない言葉:「絶対」「必ず稼げる」「簡単です」
## 記事の組み立て方
・大見出しは6〜8本にしてください。最後の大見出しは必ずQ&Aにしてください
・大見出しごとに、最後へ3行以内のまとめを置いてください
・結論を先に書いてから、理由と具体例を書いてください
## 画像の決まりごと
・アイキャッチは横長1200×630pxで作ってください
・画像のファイル名は英語の小文字とハイフンだけにしてください(例:blog-rule-no01.jpg)
・画像の説明文(alt)は日本語で、何が写っているかを書いてください
・他社のロゴや公式サイトの画像を、そのまま使わないでください
## 公開前に、必ず止まる
・記事を公開する前に、必ず私に見せて、返事を待ってください
・「進めて」「OK」は、公開してよいという意味ではありません
・公開してよいかどうかは、そのつど別に確認してください
## やってほしくないこと
・頼んでいない作業を、先回りして進めないでください
・ファイルを消す前に、消してよいか確認してください
・数字や日付は、確認できたものだけ書いてください。推測で埋めないでください
貼り終えたら、それだけで完成です。長さは30行ほど。これ以上増やさないほうが効きます(理由は⑤でお話しします)。
この章のまとめ
・上のテキストをコピーして CLAUDE.md として保存すれば、それで導入は終わり
・最初に書き換えるのは、いちばん上の3行だけ
・この長さをキープする。増やすほど守られにくくなる
④ 6つの項目に「なぜ入れるか」|入れないと、こう困る
テンプレは貼るだけで動きますが、なぜその項目があるのかを知っておくと、自分のブログ用に手を入れるときに迷いません。
①このブログについて|書かないと、誰にでも当てはまる文章になる
AIは、読む相手が見えていないと当たり障りのない一般論を書きます。「〇〇で困っている人に向けて書く」の1行があるだけで、たとえ話の選び方も説明の丁寧さも変わります。いちばん短くて、いちばん効く1行です。
②文体と、使わない言葉|毎回言い直していることの、第1候補
「もっとやさしく」「その言い方は使わないで」。毎回打ち直しているセリフがあるなら、ここに書くべきものです。
とくに効くのが「使わない言葉」のほう。書いてから探して直すのは手間ですが、先に禁止しておけばその作業ごと消えます。
文体をもっと細かく育てたい方は、AIに文章の型を覚えさせる5ステップ もどうぞ。文体・構成・装飾・検査の4つに分けて渡す考え方をまとめています。
③記事の組み立て方|書かないと、ブログ全体がちぐはぐになる
1本ずつ見れば良い記事でも、構成がバラバラだとサイト全体が読みにくくなります。読者は記事を行き来するからです。
細かく決める必要はありません。「大見出しの本数」と「最後はQ&A」の2つだけで十分です。
④画像の決まりごと|あとから直すのが、いちばん高くつく
文章はあとから何度でも直せますが、画像はそうではありません。とくにファイル名は、アップロードしたあとに変えるのがむずかしいです。サイズも作り直すなら生成からやり直し。だからこそ作る前に決めておく価値があります。
他社のロゴを使わない、という1行も入れてあります。見た目をそれっぽくするためにロゴを入れたくなる場面がありますが、ここは踏み込まないほうが安全です。
⑤公開前に、必ず止まる|このテンプレで、いちばん独自な1行
6つのうち、これだけはブログ運営者に特有の項目です。理由は、公開だけは取り返しがつかないから。一度外に出たものは、消しても誰かが見ているかもしれません。
そしてもうひとつ。「進めて」「OK」が、公開の許可として受け取られることがあります。直前の質問に答えただけのつもりが、そのまま最後まで進んでしまう。
ぼくもこれをやりました。確認を取る前に公開されてしまい、気づいてすぐ下書きに戻しました。実害はありませんでしたが、あのとき見ていなかったらと思うとぞっとします。それ以来、この3行は必ず入れています。
・「見せてください」ではなく「見せて、返事を待ってください」と書く
・「進めて」「OK」を公開の許可にしない、と明示的に否定しておく
・公開の可否は、そのつど別に確認する
AIの「できました」をそのまま信じない考え方は、AIの「できました」を鵜呑みにしない検証術 にまとめてあります。
⑥やってほしくないこと|書いていない場所は、やっていい場所になる
やってほしいことだけを書くと、書いていない領域は「やってもいい」ことになります。
「先回りしない」「消す前に確認する」「推測で数字を埋めない」。どれもあとから気づくタイプの事故です。先に書いておけば、そもそも起きません。
この章のまとめ
・6項目は「読者」「文体」「構成」「画像」「公開前」「線引き」の順に効いてくる
・あとから直しにくいもの(画像・公開)ほど、先に書いておく価値が大きい
・書いていないことは「やっていいこと」になる。やらないでほしいことは、別立てで書く
⑤ 効かないルールの書き方|「読みやすく書いて」は守られない
ここが、この記事でいちばんお伝えしたいところです。
トリセツを書いたのに守られない。そういうとき、原因はたいてい書いた内容ではなく、書き方にあります。
効かない書き方 → 効く書き方
たとえば「読みやすく書いてください」。これは、ほぼ守られません。読みやすさの基準が、人によってもAIによっても違うからです。
同じことを、こう書き換えます。
| 効かない書き方 | なぜ効かないか | 効く書き方 |
|---|---|---|
| 読みやすく書いて | 読みやすさの基準が決まっていない | 1文は60字以内。長くなったら分ける |
| ていねいに説明して | 「ていねい」に終わりがない | 専門用語には初めて出たときにカッコで説明をつける |
| 見出しを整えて | 「整える」が何をすることか不明 | 大見出しは6〜8本。最後は必ずQ&A |
| 画像はいい感じにして | 判定のしようがない | 横長1200×630px・ファイル名は英小文字とハイフンだけ |
| 気をつけて公開して | 「気をつける」は行動ではない | 公開前に見せて、返事を待つ |
右の列は、どれもそのとおりに動けば終わる書き方になっています。左は気持ちの表現、右は行動の指定。この違いです。
判定できる形に書く
見分け方はかんたんです。書いたルールについて、こう自問してください。
「守れたかどうか、あなた自身が○か×をつけられますか?」
あなたがつけられないなら、AIにもつけられません。「1文は60字以内」なら数えれば○×がつきます。「読みやすく」は誰にもつけられません。
ぼくの経験則だけではありません。Claude Codeの公式ドキュメントでも、指示は確かめられるくらい具体的に書くよう案内されていて、例として「コードをきちんと整えて」ではなく「インデントは半角スペース2つ」と書くことが挙げられています(2026年8月時点)。
もうひとつ、数を書くのも効きます。「見出しは多すぎないように」ではなく「6〜8本」。範囲でかまわないので、数字にしておくと迷いが消えます。
毎回ひっかかる検査は、そのうち誰も見なくなる
最後に、少し先の話をひとつ。ルールを守れているか点検する仕組みを作ったときの落とし穴です。
ぼくは、決まりが守れているか毎回チェックする点検を用意していました。ところがその点検が、毎回きまって同じもので引っかかるようになったんです。実害のない、無視していいものでした。
そのうち結果を見ても「またこれか」で流すようになり、本当に見つけたかったものを、あやうく見落としかけました。

点検って、増やすほど安心な気がしますよね。でも「いつも鳴っている警報」は、鳴っていないのと同じでした🐼
だから点検は、引っかかったら本当に問題という状態に保ちます。毎回引っかかる項目が出てきたら、その項目を外すか、ルールのほうを直す。放っておくと、点検そのものが飾りになります。
ルールが守られない原因をもう一段掘り下げたい方は、AIが指示を守らない問題|トヨタ式「なぜなぜ分析」で同じミスを直す もあわせてどうぞ。
この章のまとめ
・気持ちの表現(読みやすく・ていねいに)は守られない。行動の指定に書き換える
・判定の目安は「自分で○×をつけられるか」。つけられないルールは書き直す
・点検は増やすより、いつも鳴っている警報を消すほうが効く
⑥ 自分のブログ用に育てる3ステップ
テンプレは貼った時点で使えますが、あなたのブログに合わせるには、あと3つだけ手順があります。1日で終わります。
STEP1:テンプレを貼って、3行だけ書き換える
保存したら、いちばん上の「ブログ名」「読者」「目的」の3行だけ書き換えます。残りはまだ触らなくて大丈夫。使ってみないと、どこがズレるか分からないからです。
STEP2:1本書かせて、ズレたところを見つける
つぎに、実際に1本お願いしてみます。短い記事でかまいません。
出てきたものを読んで、「そうじゃないんだよな」と感じたところに印をつけてください。その印が、あなただけのルールになります。
STEP3:ズレた1行だけ足す
見つけたズレを、1行だけ書き足します。まとめて直そうとしないのがコツです。
この「困った→直った→1行足す」の育て方は、CLAUDE.mdの書き方5ステップ で詳しく書いています。続け方のコツはそちらへどうぞ。
【コピペ用】Claude Codeに丸ごと頼むプロンプト
ここまでを自分でやらずに、Claude Codeに頼んでしまう方法もあります。下の文章をそのまま貼ってください。
ブログ運営用の CLAUDE.md を作りたいです。
このフォルダに CLAUDE.md というファイルを作って、次の6つの見出しで中身を書いてください。
「このブログについて」
「文体と使わない言葉」
「記事の組み立て方」
「画像の決まりごと」
「公開前に必ず止まる」
「やってほしくないこと」
書き始める前に、ぼくに次の3つを質問してください。
・誰に向けたブログか
・どんな文体で書きたいか
・公開の前に、どこまで確認したいか
ルールは「守れたかどうかを○×で判定できる書き方」にしてください。
「読みやすく」のようなあいまいな言葉は使わず、数や条件で書いてください。
全体で30行くらいに収めてください。
質問に答えていくだけで、あなた用の1枚ができあがります。できたものは必ず自分で読んでください。中身に責任を持つのは、書いた人ではなく使う人だからです。
1枚で足りなくなったサイン
しばらく使っていると、そのうちこうなります。
・30行をだいぶ超えて、自分でも何が書いてあるか思い出せない
・同じことが2か所に書いてあって、しかも数字が違う
・記事を書くときの決まりと、投稿するときの決まりが混ざっている
こうなったら、1枚で持つのをやめて用途ごとに分けるタイミングです。
ぼくも1枚から始めて、いまは用途ごとに分けたルールを育てて運用しています。ただ、分けるのは1枚で回らなくなってからで十分。最初から分けると、どこに何を書いたか分からなくなり、結局どれも読まれなくなります。
ちなみにこの1枚は、自分で書かずに作ることもできます。Claude Codeに質問させて、答えていくだけで中身が埋まっていくやり方はClaude Code 自己紹介は1回でいい|AIに質問させて作る4ステップにまとめました。
この章のまとめ
・貼る → 1本書かせる → ズレた1行を足す。この順番で、1日で始められる
・自分で書かずに、Claude Codeに質問させながら作ってもらう手もある
・分けるのは「1枚で回らなくなってから」。最初から分けない
⑦ まとめ:トリセツは「作る」より「貼って、直す」
CLAUDE.mdは、完璧に作ってから使うものではありません。貼って、使って、ズレたところを1行足す。その繰り返しでできあがっていきます。
最初から全部を決めようとすると、たいてい手が止まります。ぼくもそうでした。まずはこのテンプレを貼るところから始めてください。
今日ひとつだけやるなら
③のテンプレをコピーして CLAUDE.md として保存し、いちばん上の3行だけ書き換える。所要5分です。

1枚あるだけで、次に記事を頼んだときの「あ、ちゃんと分かってる」がぜんぜん違います。まずは貼るところまで、いってみてください🐼
ブログ運営そのものをどう仕組み化していくかは、Claude Code ブログ自動化5STEP|100記事書いた非エンジニアの全体像 に道すじをまとめてあります。この記事は、その中の「AIに自分のやり方を教える」にあたる部分です。
⑧ よくある質問
- Qどこに置いて、ファイル名は何にすればいいですか?
- A
ブログの原稿を入れているフォルダの中に置けばOKです。ファイル名は
CLAUDE.md(すべて大文字+.md)にしてください。この名前にしておくと、Claude Codeが作業を始めるときに自動で読んでくれます。フォルダの中に.claudeという入れ物がある場合は、その中でもかまいません(2026年8月時点)。
- QChatGPTなど、ほかのAIでも同じことができますか?
- A
「ルールを先に渡しておく」という考え方は、どのAIでも役立ちます。ただしファイルを置いておくだけで毎回自動で読み込まれる形は、Claude Codeの仕組みによるものです。ほかのサービスでは、設定画面にルールを書いておく形が一般的です(2026年8月時点)。お使いのものを確認してみてください。
- Q書いたのに、守ってくれません。
- A
3つ確かめてみてください。①判定できる書き方になっているか(「読みやすく」ではなく「1文60字以内」か)。②長くなりすぎていないか(多すぎると、どれを優先すればいいか伝わりにくくなります)。③古いコピーがどこかに残っていないか。この3つ目は見落としやすく、ぼくも一度やりました。
- Qどんどん長くなってきました。何行くらいが目安ですか?
- A
30行前後を目安にしてください。あれもこれもと足していくと、いちばん大事なルールが埋もれます。「これが無くても困らない」と思ったものは、思いきって外してください。それでも収まらなくなったら、⑥でお話しした用途ごとに分けるタイミングです。


