「今日は何を書こう」で手が止まっていませんか? ネタ帳に候補はあるのに、どれから書くか決まらない。ぼくもそうでした。
ほかに運営しているブログと合わせて100本以上の記事を1人で書いてきて分かったのは、足りないのは候補ではなく「捨てる基準」だということです。この記事では、AIに候補を出させて2つの軸で切り、ボツ理由を残すまでを、そのまま貼れるプロンプトつきで紹介します🐼
なお、すでにある記事のどれを直すかは「リライトする記事の選び方|Search Consoleで10本に絞る」にまとめています。この記事で決めるのは、これから何を書くかです。
① ブログのネタが決まらないのは「出し方」ではなく「切り方」の問題でした
ぼくもずっと「ネタが出てこないのが悪い」と思っていました。でも自分のネタ帳を開いてみたら、候補は100件以上たまっていたんです。足りていなかったのはネタではなく、「これは書かない」と決める基準のほうでした🐼
【3行まとめ】忙しい方はここだけでOKです
✅ 決まらない原因は、候補が足りないことではなく「捨てる基準」がないこと
✅ 基準は2つで足ります(読者が検索する困りごとか/すでに書いた記事と食い合わないか)
✅ AIは「出す係」と「仕分ける係」。最後に決めるのはあなた自身です
①-1 Before:候補は増えるのに、今日書く1本が決まらない
以前のぼくの状態はこうでした。
① 思いついたネタをメモに足していく。メモだけが増えていく
② いざ書こうとすると「これ、読みたい人いるのかな」と迷って手が止まる
③ 結局その日は、いちばん書きやすいネタを書く
④ 公開してみると、検索結果に出てこない
いちばんつらいのは④です。書く前に落としておけば、その数時間はまるごと別の記事に使えたわけですから。
①-2 After:出す・切る・残す、の3手順で決まる
いまは、こういう順番でやっています。
① 出す:AIに候補を出させる(自分の頭だけで絞らない)
② 切る:2つの軸に当てて落とす(ここで大半が消えます)
③ 残す:落とした候補は消さずに、ボツ理由を1行だけ書いて置いておく
コツは、②の「切る」を先に決めてから①の「出す」をやることです。切る基準がないまま候補を増やすと、選択肢が増えたぶんだけ余計に決まらなくなります。
② ぼくはAIと出したネタ候補の、7割を捨てました
ここがこの記事のいちばんお伝えしたいところです。ネタ出しの記事はたくさんありますが、その多くは「たくさん出す方法」で終わっています。実際にやってみると、しんどいのは出すほうではなく捨てるほうでした。
②-1 候補106件を1件ずつ見て、書くと決めたのは13件でした
このブログのネタ帳にたまっていた候補は、数えてみると 106件 ありました。それをAIと一緒に1件ずつ判定していきました。結果はこうです。
・そのまま書くと決めた候補:13件
・判断を保留にした候補:19件
・残りの約7割は、落としました
落とした中身は、ざっくり3種類でした。読者が検索しないであろう話。すでに書いた記事と重なる話。そして、もう書き終えていたのに残っていた話です。
数字にすると身も蓋もないのですが、ネタ帳の7割は「書かなくていいもの」だったということになります。
②-2 落ちた理由でいちばん多かったのは「自分だけが踏んだ困りごと」でした
落とした候補の中身を見ていくと、およそ半分が同じ理由でした。それは「自分だけが踏んだ困りごと」だったからです。
AIに作業を任せていると、こちらは普通の人が通らない場所で詰まります。記事を送信するときのエラー、サーバー側ではじかれる設定、ファイルの置き場所の事故。解決したときは「これは記事になるぞ」と本気で思って、忘れないうちにネタ帳に書き足していました。
でも冷静に考えると、読者はそもそも同じ作業をしていないので、同じ場所では詰まりません。ぼくが困った回数と、読者が困る回数は、まったく別物だったわけです。

「苦労したネタほど書きたくなる」のが、いちばんの罠でした。苦労の大きさと、読みたい人の数は、まったく比例しないんですよね🐼
②-3 それでも、捨てた候補は消していません
落とした候補は、削除せずに別の場所へ移して、ボツにした理由を1行だけ添えて残しています。理由は2つあります。
ひとつは、同じネタが数ヶ月後にまた思い浮かぶからです。理由が残っていないと、同じ候補をもう一度ゼロから考えることになります。
もうひとつは、判定が変わることがあるからです。ブログの方向性が変われば、いま落とした候補が来年の本命になるかもしれません。そのときに「なぜ落としたか」が残っていれば、判断をやり直せます。
この章のまとめ
・候補106件のうち、書くと決めたのは13件。約7割は落としました
・落とした理由でいちばん多かったのは「自分だけが踏んだ困りごと」だったこと
・落とした候補は消さず、ボツ理由を1行だけ残しておきます
③ 候補を切るのに使う判断軸は、2つだけで足ります
判定の軸は、増やすほど迷います。ぼくが実際に使っているのは次の2つだけです。
③-1 軸1:読者が検索する困りごとか、自分だけが踏んだ困りごとか
ここでいちばん多く落ちます。さきほど書いたとおり、落とした候補のおよそ半分がこの軸で消えました。
判定のしかたはシンプルで、その候補について「読者が検索窓に打つ言葉」を1つ書けるかどうかです。
・書ける → 読者の困りごとの可能性があります。残す
・書けない、または自分の環境の固有名詞しか出てこない → 自分だけの困りごとです。落とす
「自分の環境の固有名詞しか出てこない」というのがポイントです。たとえば自分が使っている特定の設定名やエラー番号でしか説明できないネタは、その言葉で検索する人がほぼいません。書いても届かない、ということになります。
③-2 軸2:すでに書いた記事と食い合わないか
2つめは、自分の記事どうしがぶつかっていないかです。新しい候補を見たら、こう自問します。
この候補は、すでに書いた記事と同じ言葉で検索されるか?
同じ言葉で検索される記事が自分のブログに2本あると、片方が沈みます。これは推測ではなく、ぼく自身のブログで起きたことです(次の章で数字を出します)。
「テーマは近いけれど、読者の状況が違う」なら、両方あってかまいません。たとえば「これから始める人向け」と「もう始めた人向け」は、同じ道具の話でも読者が違います。ぶつかるのは同じ人が、同じ言葉で探すときです。
③-3 迷ったものは、その場で決めずに「保留」へ置きます
軸を2つに絞ると、どちらとも言い切れない候補が必ず出てきます。ぼくの場合、106件のうち 19件 が保留になりました。
保留は逃げではなく、判断のコストを下げるための箱だと考えています。1件で悩んで手が止まると、残りの候補を見る気力がなくなるからです。「決められない」と分かった時点で保留箱に入れて、次の候補に進んでください。
この章のまとめ
・軸1=読者が検索する困りごとか、自分だけが踏んだ困りごとか(ここで大半が落ちます)
・軸2=すでに書いた記事と、同じ言葉で食い合わないか
・どちらとも言えないものは、その場で決めずに保留箱へ
④ 同じテーマで2本書くと、先に書いた1本が検索から消えます
軸2の「食い合い」を、実際の数字でお見せします。ここは仮説ではなく、このブログの実測です。
④-1 同じ看板を掲げた2本が、表示回数3,354と84に割れました
このブログには、ほぼ同じ「インストール完全ガイド」という看板を掲げた記事が2本あります。1日違いで公開したものです。3ヶ月ぶんの検索データを見ると、こうなっていました。
・あとから書いた1本:表示回数 3,354回
・先に書いた1本:表示回数 84回
(出典:Google Search Console/2026年8月3日取得・対象期間 2026年5月4日〜8月1日)
同じテーマで、書いた時期も1日しか違わないのに、40倍の差がついています。先に書いた1本は、検索から人を連れてくる役割をほぼ果たせていません。
なぜこうなったのかは断言できませんが、「同じ言葉で探している読者に対して、自分のサイトの中で2本が競合してしまった」のがひとつの要因だと考えています。検索する側からすれば、同じサイトの似た記事が2本並んでも、どちらか1本しか読みません。
④-2 上位4本が、クリックの8割超を持っていきます
もう少し引いて、このブログ全体で見てみます(さきほどの100本は2つのブログを合わせた数で、ここからはこのブログ単体の数字です)。同じ期間の実測です。
・公開している 50本のうち、上位4本でクリックの84.8%・表示回数の81.1%
・残り46本の表示回数を合計しても1,540回
・50本のうち10本は、3ヶ月間で表示回数がゼロ(検索結果に一度も出ていない)
(出典:Google Search Console/2026年8月3日取得・対象期間 2026年5月4日〜8月1日)
表示ゼロが10本、という数字がいちばんこたえました。書く前に落としていれば、その時間を別の記事に使えたわけです。ネタを切るのが冷たいことのように感じるかもしれませんが、実際は逆で、切らないほうが自分の時間を捨てているのだと思います。
④-3 食い合いは、書く前に自分の記事一覧を見せれば見つかります
ありがたいことに、この確認はAIに任せられます。やり方は2つあります。
① ブログの管理画面で記事一覧を開いて、その画面をAIに見せる(ログインは自分でやります。AIがやるのは画面を読むところだけです)
② 記事タイトルをコピーして、そのまま貼る
どちらでも、記事タイトルの一覧さえ渡せば「この候補と近い記事はどれか」を挙げてもらえます。具体的な頼み方は、このあとの実行レシピでそのまま貼れる形にしてあります。
この章のまとめ
・同じ看板の2本で、表示回数が3,354と84に割れました(差は40倍)
・50本のうち上位4本がクリックの84.8%を占め、10本は3ヶ月間で表示ゼロでした
・食い合いは、書く前に記事タイトルの一覧をAIに見せれば見つけられます
⑤ AIにネタ候補を出させる頼み方
ここからは実際の手順です。そのままコピーして貼れる形にしてあります。
⑤-1 「ネタを10個出して」だけでは、使える候補は出てきません
理由は3つあります。AIはあなたのブログのテーマを知りません。読者が誰かも知りません。すでに何を書いたかも知りません。この3つを渡さずに頼むと、どのブログにも当てはまる一般的な候補が並びます。逆にいえば、この3つを渡すだけで結果は変わります。
⑤-2 コピペ用プロンプト①:候補を出させる
わたしのブログのネタ候補を出してください。
・ブログのテーマ:(例:はじめてのAI活用)
・読者:(例:プログラミングをやったことがない会社員)
・すでに書いた記事のタイトル一覧:(下に貼ります。または記事一覧の画面を見せます)
条件
① 候補ごとに「読者が検索窓に打ちそうな言葉」を1つ書いてください
② すでに書いた記事と同じ言葉で探されそうな候補には、印をつけてください
③ わたしの経験からしか書けないネタと、調べれば誰でも書けるネタを分けてください
④ 20件出してください。数を埋めるために似た候補を並べないでください
記事タイトルの一覧は、ブログの管理画面を開いてコピーして貼るか、その画面を見せれば渡せます(ログインするのはあなた自身です。AIがやるのは画面を読むところまでです)。
⑤-3 出てきた候補を、そのまま信じないでください
AIは候補を並べるのは得意ですが、その言葉が実際に何回検索されているかを測ることはできません。「検索されそう」は、あくまで推測として受け取ってください。ここで出てくるのは答えではなく材料です。切るのは次の工程になります。
⑥ 2軸で切らせて、ボツ理由を1行だけ残す
出した候補を、さきほどの2軸に当てていきます。ここまでを一気に頼まず、出す→切る、と分けるのがコツです。同時に頼むと、AIは「切りやすい候補」ばかり出してくるようになります。
⑥-1 コピペ用プロンプト②:2軸で仕分けさせる
さっき出した候補を、次の2つの軸で仕分けてください。
軸1:読者が検索する困りごとか、わたしだけが踏んだ困りごとか
その候補を検索する人の言葉を1つ書いてください。
言葉が思いつかない候補は「わたしだけの困りごと」に入れてください。
軸2:すでに書いた記事と、同じ言葉で探されるか
同じ言葉で探されそうな既存記事があれば、そのタイトルを書いてください。
出力は「書く/保留/書かない」の3つに分けてください。
迷ったものは無理に決めず、必ず「保留」に入れてください。
判定に自信がないものは、自信がないと書いてください。
「迷ったら保留に入れて」と最初に伝えておくのが大事です。これを書かないと、AIはすべての候補に白黒をつけてきます。
⑥-2 コピペ用プロンプト③:ボツ理由を1行だけ残させる
「書かない」に入れた候補を、一覧にしてください。
・候補名
・落とした理由(1行だけ。なぜ読者に届かないかが分かる書き方で)
・あとで判定が変わるとしたら、どんな条件のときか(1行)
この3つだけの表にして、あとから読み返せる形で出してください。
この一覧を、ネタ帳とは別の場所に置いておきます。数ヶ月後に同じネタを思いついたとき、ここを見れば同じことを二度考えずに済みます。
⑥-3 最後に決めるのは、あなたです
3本のプロンプトでAIがやっているのは、候補を並べる・仕分ける・理由を書き残すの3つだけです。「これを書く」と決めるところは任せられません。AIはあなたの読者に会ったことがないからです。

ぼくも最初は「AIが決めてくれたら楽なのに」と思っていました。でも仕分けまでやってもらうだけで、迷う時間はかなり減りましたよ🐼
この章のまとめ
・出す→切る、は分けて頼みます(同時に頼むと候補が痩せます)
・「迷ったら保留」を最初に伝えておきます
・落とした候補は、理由と「判定が変わる条件」を1行ずつ残します
⑦ 判定の基準は、1枚のルールにして使い回します
ここまでの2軸は、毎回ゼロから説明していると続きません。ぼくは基準を1枚のルールに書いて、AIに毎回そこを見てもらう形にしています。
⑦-1 毎回おなじ説明をし直すのをやめる
新しい会話を始めるたびに「ブログのテーマは〜」「読者は〜」「すでに書いた記事は〜」と説明し直していると、それだけで疲れます。この説明をファイルに1回書いておけば、以降は読んでもらうだけで済みます。
書き方は「CLAUDE.md ブログ運営版テンプレ|コピペで使える6項目」でそのまま使える形にしてあるので、まだ作っていない方はこちらから作ってみてください。そこに、この記事の2軸を足します。足す文はこれだけで十分です。
ネタ候補を判定するときは、次の2つの軸で仕分けてください。
軸1:読者が検索する困りごとか、わたしだけが踏んだ困りごとか
軸2:すでに書いた記事と、同じ言葉で探されるか
迷ったものは「保留」に入れて、無理に決めないでください。
⑦-2 同じ判断を2回したら、1行だけ足す
ルールを最初から完璧に作ろうとしないでください。ぼくがやっているのは、同じ判断を2回した時点で、その判断を1行だけ足すという運用です。
たとえば「この手のネタは、自分の環境が原因だから落とす」という判断を2回したら、その1行を書き足します。1回目は偶然かもしれませんが、2回目は自分の基準になりかけているサインだと考えています。
⑦-3 書くものが決まったら、次は「書き方」です
何を書くかが決まったら、次は中身です。文章の型をAIに覚えさせる方法は「AIに文章の型を覚えさせる5ステップ」に書きました。
そして書いて投稿したあと、読み返して直したくなったときは「WordPressの記事修正はAIにおまかせ|開かず直す安全手順4つ」が続きになります。決める→書く→投稿して直す。ここまででひと回りです。
この記事のまとめ
・ネタが決まらない原因は、候補不足ではなく「捨てる基準」がないこと
・軸は2つで足ります(読者の困りごとか/すでに書いた記事と食い合わないか)
・候補106件のうち、書くと決めたのは13件。約7割は落としました
・落とした候補は消さず、理由を1行だけ残しておきます
・決まった基準は1枚のルールにして、同じ判断を2回したら1行足します
👉 ブログの自動化ぜんぶの流れは「Claude Code ブログ自動化5STEP|非エンジニアの全体像」にまとめています
⑧ よくある質問
- QAIが出した候補を、全部書いてしまうのはダメですか?
- A
書くこと自体は自由です。ただ、ぼくのネタ帳では約7割が「読者に届かない候補」でした。全部書けば、その7割ぶんの時間がそのまま消えます。書く前に切るほうが、結果的にたくさん書けると思っています。
- Q候補は何件くらい出させればいいですか?
- A
1回20件くらいが扱いやすいです。ぼくは一度に106件をまとめて判定したことがありますが、途中から判断が雑になりました。多く出すより、少なく出して確実に切るほうが続きます。
- Q検索ボリュームを調べるツールは必要ですか?
- A
あれば判断材料は増えます。ただ、この記事の2軸はツールが無くても回せます。まずは軸1(読者が検索する困りごとか)だけでも、候補はかなり減るはずです。
- Q落とした候補がもったいなく感じます。
- A
消さずに残してください。ぼくは落とした候補を別の場所に移して、理由を1行だけ添えています。「あとで判定が変わるとしたら、どんな条件のときか」も書いておくと、条件が変わったときに拾い直せます。
- Q似たテーマの記事を、もう2本書いてしまいました。どうすれば?
- A
書いたあとの話なので、この記事の範囲ではなく「直す」フェーズになります。ぼくの場合は、負けているほうの1本を消さずに「道案内役」に作り替えました(消すと、その記事に向けて張ってあったリンクが全部切れてしまうためです)。どれを直すか決める手順は「リライトする記事の選び方|Search Consoleで10本に絞る」に書いています。


