Claude Code 最初の練習|消えても困らないファイルで3ステップ

最初の30分でやること
記事内に広告が含まれています。

Claude Code を入れたものの、まだ一度も何もさせていない——そのまま数日が過ぎていませんか。

この記事では、消えても困らないファイルを1つ用意して、1回だけ直してもらうところまでを案内します。3ステップ、5分で終わります。コードは1行も出てきません。書いているのは、コードを書けないまま2つのブログで100記事をAIと書いてきたクロパン🐼です。読み終わったとき、あなたの手元には「AIが直したファイル」がひとつ残ります。

💡 毎回の確認を減らす設定も、勝手に変えさせない方法も、それぞれ別の記事にあります。ここでは「こわごわでも、一度やってみる」だけを扱います。

① 入れたけれど、まだ一度も何もさせていない

Claude Code を入れて、ログインまでは終わった。画面も開いた。……そこで止まっていませんか。

ぼくもそうでした。入れた日の夜、開いた画面をしばらく眺めて、結局その日は何もさせないまま閉じたのを覚えています🐼

①-1 「何をさせていいか分からない」が正体

止まる理由は、こわいからではありません。何を頼めばいいのかが思いつかないからです。

たとえば公式の案内では、最初にこう頼んでみましょう、と書かれています。これは公式に載っている例です。貼らずに、眺めるだけで大丈夫です。

メインファイルに hello world 関数を追加してください

ここで多くの人の手が止まります。「メインファイル」なんて自分のパソコンには無いし、「hello world 関数」も分かりません。この案内が悪いのではなく、もともとコードを書く人に向けた言葉だからです。

だから最初にやるのは、言葉を覚えることではなく、頼んでも困らない相手を用意することです。

①-2 一度でも直してもらうと、見え方が変わる

一度でいいので、自分のパソコンにあるファイルを、AIに直してもらってみてください。読み終わったとき、手元に「AIが直したファイル」がひとつ残ります。

たったそれだけですが、「何を頼めばいいか分からない」が「これくらいなら頼めそう」に変わります。変わるのは、気持ちのほうです。

やることは3つだけです。練習用のファイルを作ってもらう → どこをどう直すか決めて頼む → 出てきた内容を見て、進めていいと伝える。この記事では、この3つを順番に案内します。

①-3 ぼくが最初にやったこと

正直に書くと、ぼくの最初の1回は、まったく実用的ではありませんでした。

作業用のフォルダをひとつ作って、そこを渡しただけです。最初に頼んだのは、数字を当てる簡単なゲーム。次に、自分用の記録アプリ。どちらも、消えたところで誰も困らないものです。

いま見返すと、そのフォルダは30分ぶんの記録として、そのまま残っています。ひとつ意外だったのは、そのとき許してあげたのが「読むこと」だけだったことです。書き換える許可は、まだ出していませんでした。こわごわ始めた跡が、そのまま残っていました。

ぼくのリアル
・やったこと:作業用のフォルダを1つ作って渡し、消えても困らないものを2つ作らせた
・起きたこと:思っていたより普通に動いた。むしろ「これだけ?」と拍子抜けした
・かかった時間:約30分(フォルダを作ってから、2つ目ができるまで)
・わかったこと:最初の1回は、役に立つ必要がまったくない

クロパン
クロパン

いきなり仕事のファイルでやろうとすると、たぶん手が止まります。ぼくも最初は、消えても困らないもので遊んだだけでした。

このセクションのまとめ
・止まる理由は「こわい」ではなく「何を頼めばいいか思いつかない」
・公式の最初の例は、もともとコードを書く人向けの言葉になっている
・最初の1回は、役に立たなくていい。消えても困らないもので試すのが早い


② 練習の相手は「消えても困らないファイル」にする

ここがこの記事でいちばん大事なところです。何を直してもらうかを先に決めてしまえば、あとの手順はするすると進みます。

やり直せる範囲と、やり直せない範囲 どこまでなら、やり直せるのか まだ受け入れていない 見せられただけ。ファイルは1文字も変わっていない = 断ればおしまい いちばん安全 受け入れたあと・同じ会話の中 「さっきの変更を取り消して」と頼める = 会話を新しくすると頼めない 条件つき 消す・名前を変える・別の場所へ移す 巻き戻しの対象にならない = 無事な版が別に残っているかが分かれ目 戻せない

②-1 いきなり大事なファイルを渡さない

最初の練習に、仕事の資料や、書きかけの大事な文章を使わないでください。理由は「危ないから」ではありません。練習にならないからです。

大事なファイルだと、頭の中が「変なところを触られないかな」でいっぱいになります。確かめる練習をしたいのに、確かめる余裕がなくなるんですね。

練習にちょうどいいファイル
・買い物リスト(牛乳、たまご、食パン……と並べただけのメモ)
・やることリスト/行ってみたいお店のメモ
→ 共通点は、消えても誰も困らないこと

②-2 やり直せます。ただし、全部ではありません

「変なことをされたら、もう戻せないのでは」と心配になりますよね。ここは公式の説明がはっきりしています。

デスクトップ版は、はじめから「まず見せて、返事を待つ」設定で開きます。公式には、あなたが受け入れるまでファイルは変更されないと書かれています。

ただし、やり直しが効かない場合もあります。 公式は巻き戻しの仕組みも説明していますが、そこにはこうあります。ファイルを消したり、名前を変えたり、別の場所へ移したりする操作は、巻き戻しの対象にならない、と。

⚠️ つまり「全部いつでも元どおり」ではありません。戻せるものと、戻せないものがあります。 だからこそ、最初の1回は、戻せなかったとしても平気なファイルで試すのがいちばん安全です。

安全だから練習するのではなく、練習だから、失っても平気なものを選ぶ。順番が逆なんですね。

②-3 練習する場所は、もう決まっているかもしれません

Claude Code は、あなたが選んだフォルダの中で読み書きをします。すでに使うフォルダを決めてある方は、そこに練習用のメモを1つ置けば準備完了です。

まだ決めていない方は、こちらで作り方をまとめています。先でも後でも大丈夫です。

このセクションのまとめ
・練習に大事なファイルを使わない。こわくて、確かめる練習ができなくなるから
・公式いわく、あなたが受け入れるまでファイルは変わらない
・ただし、消す・名前を変える・移すは巻き戻せない。戻せないものもある
・だから最初の1回は、消えても平気なメモで試す


③ 初めての1回|3ステップでやってみる

ここからが本番です。やることは3つだけ。作ってもらう → 直してもらう → 進めていいと伝える。5分あれば終わります。

最初の練習の3ステップと、途中で止まれる場所 STEP 1 練習用のファイルを作ってもらう 中身は決めなくていい。消えても困らないメモを1つ STEP 2 どこを・どうするかを決めて頼む どのファイルの/どこを/どうする の3つをそろえる STEP 3 見せられた変更に、返事をする 増える行と減る行だけ見て、進めるか断るかを選ぶ 進める → 書き換わる 断る → 変わらないまま STEP 3 まで来ても、まだ引き返せる。ここが最初の練習でいちばん大事なところ

③-1 STEP1 練習用のファイルを作ってもらう

まず、壊す相手を用意します。自分で作らなくても、作るところから頼めます。そのまま貼れます。

練習用のフォルダを1つ作って、その中に「買い物リスト」というメモを作ってください。
中身は、食べものと日用品を数個ずつ並べただけの簡単なもので大丈夫です。

中身を指定していないのは、中身で悩まないためです。 ここで作るのは、あとで壊すためのファイルです。凝る必要はまったくありません。

しばらくすると、10行くらいのメモができあがります。メモの中身がチャットに表示されたら成功です。

クロパン
クロパン

ここで「え、勝手にファイル作られるの?」と身構えなくて大丈夫。作る前に、ちゃんと聞いてくれます。

③-2 STEP2 「どこを・どう」を決めて頼む

いよいよ書き換えてもらいます。ここが、この記事でいちばん覚えて帰ってほしいところです。頼むときは、3つをそろえてください

頼むときにそろえる3つ
どのファイルの … 「さっき作った買い物リストの」
どこを … 「食べもののところに」
どうする … 「ヨーグルトを1行だけ足して」

この3つがそろった頼み方が、こちらです。そのまま貼れます。

さっき作った買い物リストの「食べもの」のところに、ヨーグルトを1行だけ足してください。
ほかの行は変えないでください。

最後の「ほかの行は変えないでください」を足しているのは、範囲をこちらで決めるためです。 これが抜けると、AIは気を利かせて周りまで整えにきます。

⚠️ 逆に、「あのファイル、いい感じにしといて」 はおすすめしません。どのファイルかも、どこをどうするかも決まっていないので、AIは”それらしいところ”を自分で決めて動きます。 気を利かせた結果、頼んでいない場所まで変わることがあります。

③-3 STEP3 出てきた変更を見て、進めていいと伝える

頼むと、AIはすぐには書き換えません。「こう変えますけど、いいですか」と見せてくれます。

画面には +1 -0 のような数字が出ます。1行増えて、0行減るという意味です。クリックすると、変わる場所だけを抜き出した画面が開きます。こう表示されたら成功です。貼るものではないので、眺めるだけで大丈夫です。

 - たまご
 - 食パン
 - バナナ
+- ヨーグルト

行の頭に + がついているのが、これから足される行です。減る行があるときは - がつきます。見るのはここだけで十分で、全部を読む必要はありません。

見て納得できたら、進めてもらいます。これだけ打ちます。

はい、その内容で進めてください。

これでファイルが書き換わります。手元に「AIが直したファイル」が1つできました。 ここまでが最初の1回です🎉

この確認は毎回出ます。「多いな」と感じたら、減らし方はちゃんとあります

💡 毎回の確認がわずらわしくなったら
Claude Codeの許可設定|毎回の確認を安全に減らす方法【2026年版】

このセクションのまとめ
・STEP1 練習用のファイルは、作るところから頼んでいい
・STEP2 「どのファイルの・どこを・どうする」の3つをそろえる
・STEP3 増える行と減る行だけ見て、納得したら「進めてください」と返す
・ここまでで、手元に「AIが直したファイル」が1つ残る


④ 気に入らなければ、進めなければいい

「変な直し方をされたら、どうやって戻すんだろう」——ここが不安で踏み出せない方は多いはずです。戻し方は上から順に確実です。

④-1 いちばん確実なのは「まだ変わっていない」うち

AIは書き換える前に見せてきます。ここで断れば、ファイルは1文字も変わりません。公式にも、あなたが受け入れるまでファイルは変更されない、と書かれています。

つまり「元に戻す」より前に「まだ変わっていない」段階があるわけです。ここが最強の安全装置です。断り方はこれだけです。

いまの変更はやめてください。かわりに、ヨーグルトだけを足してください。

なお、作業が始まってからでも止められます。停止のボタンでも、「やっぱりこうして」と打ち込んで送るのでも伝わります。

💡 そもそも勝手に変えさせたくない、という方へ
Claude Codeプランモードとは?勝手な変更を防ぐ使い方【2026年版】

④-2 受け入れたあとで「やっぱり違った」となったら

もう書き換わってしまった場合です。ここは上から順に試してください

書き換わったあとの戻し方
同じ会話の中なら、取り消しを頼める … 「さっきの変更を取り消して、元に戻して」
 ⚠️ AIが覚えている間だけ。会話を新しくしたあとは頼めません
練習用なら、消して作り直す … いちばん速くて確実。これが練習でやる理由です
・巻き戻す機能もありますが、入口によって扱いが違うので案内だけにとどめます

正直に書くと、ぼく自身「しまった」となったことが2回あります。どちらも助かった理由は、機能ではありませんでした。「まだ本番に反映していなかった」「別の場所に無事な版が残っていた」——それだけです。

⚠️ 戻せるかどうかは、無事な版がどこかに残っているかでほぼ決まります。だから練習は、消えても困らないファイルで。

このセクションのまとめ
・いちばん確実なのは、受け入れる前に断ること(ファイルはまだ変わっていない)
・書き換わったあとは、同じ会話の中なら取り消しを頼める(会話を変えたら不可)
・最後の砦は「無事な版が別に残っていること」


⑤ ぼくがつまずいた3つ

ここからは、ぼくが実際にやらかした話です。この3つを知っておくだけで、あなたは踏まずに済みます🐼

⑤-1 「どこからどこまで」で頼んで、間まで持っていかれた

いちばん焦ったのがこれです。

ある文章の中で、ボタンを1つ足して、別のボタンを1つ消してもらおうとしました。返ってきたのは、足すほうが実行されず、消すほうだけ動いた結果。しかも消えたのはボタンだけでなく、2つの間にあった見出しも図も囲みも丸ごとでした。

気づいたきっかけは、消えたほうではありません。「足したはずのものが、無い」でした。

原因は、「AのところからBのところまで」という範囲の指定をしたことです。範囲で頼むと、AとBの間にあるものは全部いっしょに巻き込まれます

範囲で頼んだときと、場所で頼んだときの違い 「AのところからBのところまで」 「この1行を、こうする」 見出し A ここから   途中の見出し   途中の図   途中の囲み B ここまで まとめ 枠の中は、全部いっしょについてくる 見出し 本文 この1行だけ 途中の図 途中の囲み まとめ 指した場所だけが変わる

これは、さっき作った買い物リストであなたも再現できます。練習用ファイルでだけ試してください。「牛乳のところからバナナのところまで消して」と頼むと、こうなります。

 ## 食べもの
 - 牛乳
-- たまご
-- 食パン
-- バナナ

消したかったのはバナナだけなのに、間のたまごと食パンまで消えています。AIの暴走ではなく、そう頼んだから、そうなっただけです。いまは先に範囲を切り出して、外に手が届かない形で頼んでいます。

ぼくのリアル
・やったこと:ボタンを1つ足して、1つ消す、を「範囲」で頼んだ
・起きたこと:足すほうが動かず、消すほうだけ動いて、間の見出し・図・囲みまで消えた
・かかった時間:気づいてから元に戻すまで約1分(まだ本番に反映していなかった)
・わかったこと:範囲で頼むと、間にあるものは全部ついてくる

⑤-2 「あのファイル」で通じると思っていた

似た名前のファイルが増えると、AIはどれが最新かを取り違えます。「さっきのファイル」で頼んで、返ってきたのが古いほうを直したものだった、ということがありました。散らかっているほど起きやすく、直した本人が気づきにくいのが厄介です。

対策は簡単で、ファイル名をそのまま言う。それだけです。

⑤-3 「できました」を、そのまま信じた

AIの「できました」は、正確には「私はやったつもりです」でした。開いたら違っていた、ということが何度もあります。確かめ方は別記事にまとめてあるので、練習の段階では「開いて、目で見る」だけで十分です。

この3つは、どれも「言い方を決めていなかった」ことが原因でした。同じ作業を2つの言い方で頼んで比べた記録もあります。

💡 頼み方をもう一段くわしく知りたいときは
Claude Code 指示のコツ3つ|同じ作業を2つの言い方で頼んでみた

このセクションのまとめ
・「どこからどこまで」で頼むと、間にあるものが巻き込まれる
・「あのファイル」ではなく、ファイル名をそのまま言う
・「できました」は「やったつもり」。練習では、開いて目で見るだけでいい


⑥ 1回できたら、少しずつ本物に近づけていく

1回できたなら、あとは同じやり方を広げるだけです。しばらくは練習用のファイルのまま、足す → 直す → まとめる → 並べ替える、と頼み方を1つずつ増やしてください。同じファイルで何度でも失敗できるのが、練習の一番のよさです。

⑥-1 本物のファイルに移る前に、1つだけやること

仕事のファイルを渡すときは、渡す前にコピーを1つ置いてください。ぼくが2回とも助かったのは、機能ではなく無事な版が別に残っていたからでした。コピーが1つあるだけで、最悪の事態がただの作り直しに変わります。

⑥-2 毎回ゼロから説明しなくて済むようにする

練習を重ねると、毎回「ぼくはコードを書きません」と説明していることに気づきます。自分のことを一度だけ覚えてもらうと、次の会話から前提を共有した状態で始められます。

このセクションのまとめ
・本物に移るときは、渡す前にコピーを1つ置く
・自分のことを一度覚えてもらうと、毎回の説明が減る


⑦ よくある質問(FAQ)

Q
練習用のファイルは、何で作ればいいですか?
A

買い物リスト、やることリスト、行ってみたいお店のメモ——消えても誰も困らないものなら何でも大丈夫です。ファイル自体もAIに作ってもらえます。

Q
間違って大事なファイルを直されたら、どうなりますか?
A

デスクトップ版は、書き換える前に「こう変えます」と見せて、あなたの返事を待ちます。受け入れなければファイルは変わりません。ただし練習のうちは、開かないほうが気楽です。

Q
プログラミングが分からなくても、練習になりますか?
A

なります。日本語で「どこを・どうする」と伝えて、出てきた内容に返事をするだけです。コードは1行も出てきません。

Q
練習用のファイルは、あとで消してもいいですか?
A

もちろんです。気軽に消せることが、練習用ファイルの役目です。「このフォルダごと消して」と頼めば片づきます。

今日の1アクション
まず「練習用のフォルダと、買い物リストを作って」と頼んでみてください。それだけで、今日の1回は終わりです。

クロパン
クロパン

うまくいかなくても大丈夫。消えても困らないファイルなんですから。それが、練習でやる意味です。

タイトルとURLをコピーしました