Claude Codeがバンになった話|上海駐在中、VPN使用中にアカウント停止

実績・ふりかえり
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「Claude Codeが、いきなり使えなくなりました。」

2026年9月25日の夜、寧波への旅行中のことです。ぼくは普段、上海に駐在しながらClaude Codeを使っていました。その夜、旅行先でいつものように使っていたら、画面が突然真っ暗になり――再ログインすると、そこには使用できない画面が出ていました。原因はおそらく「対象地域外でのVPN利用」。この記事は、バンされた実際の記録(アピールの受付・却下メール・エクスポートの罠・数日間の移行対応)と、読者のあなたが今日からできる対策をまとめたものです。駐在員・出張者はもちろん、中国に滞在予定のある人、VPN経由でAIを使っている人にも読んでほしい話です🐼

① 寧波の夜、Claude Codeが突然止まった

結論から言います。ぼくのClaude Codeのアカウントは、2026年9月の寧波旅行中に「最終的な決定」で停止されました。

時系列を正確に書くとこうなります。

・ぼくは上海に駐在しながら、VPN経由でClaude Codeを使い続けていました
・9月25日の夜、寧波への旅行中。いつものようにClaude Codeを使っていたら、画面が突然真っ暗になりました。何度操作しても反応がないので、その夜いったんログアウトして、再ログインしてみると――使用できない画面が出てきました
・すぐに異議申し立て(アピール)を出しました。受付には「9月25日 18:28に送信」「審査の完了予定:10月5日」と表示されました

画面が真っ暗になったノートパソコンのイメージ画像
※画面が真っ暗になった夜のイメージ(写真はPexelsのフリー素材:Matheus Oliveira氏)

その夜はもう、観光の予定表も見直す気にならず、頭の中は「次どうするか」でいっぱいに。結果、その後数日は対応と移行準備に追われ、睡眠不足のまま観光地を回る散々な旅行になりました🐼 旅行中にこんなことになるなんて、運が悪かったです。

この記事は、その時の記録と、調べたこと、そして読者のあなたにやってほしい対策をまとめたものです。

ぼくのような「対象地域外に住んでいて、VPNを使ってClaude Codeを使い続けている人」はもちろん、「出張や旅行で対象地域外に行く予定のある人」「VPN経由でAIツールを使っている人」にも、読んでおいてほしい話です。

ぼくのリアル
・やったこと:9/25の夜にバン発覚→再ログイン→アピール送信(18:28)
・起きたこと:警告・前触れなしの停止。アピールも却下
・かかった時間:その後数日は対応と移行準備に追われ、観光はほぼ諦めた
・わかったこと:AIツールは「いつ止まってもおかしくない」。今日からの備えが大事

クロパン
クロパン

ぼく(クロパン)から一言。バン自体はAnthropicの判断で、抗議しても変わらない場合が多いです。だからこの記事の主役は「バン」ではなく「バンされても困らない準備」です。

まとめ
✅ 旅行中の夜、使用中に突然止まり、再ログインで「最終決定」を目撃
✅ 対応に追われ、旅行はほぼ台無し。でも後から分かった「守るべき習慣」がある
✅ 対象地域外の使用はポリシー違反=無警告停止の対象になりうる


② バンの中身:アピールの受付、「Usage Policy」の却下メール

バン直後、ぼくはすぐに異議申し立て(アピール)を出しました。まず、その受付画面から。

アピール受付画面。審査完了予定は10月5日
※アピール(異議申し立て)の受付画面(iPhoneで撮影)

「リクエストを受け付けました。アカウントを審査後、メールでご連絡します」

審査の完了予定は10月5日でした。約10日間の審査になるはずでした。

なお、いままさに停止されて「どこに訴えたらいいか分からない」という人のために。Claudeの公式ヘルプには、アピール(異議申し立て)の手順をまとめた案内ページがあります。停止メールに書かれた手順と併せて、ここが正式な窓口です。

バンされたときの公式アピール窓口
Anthropic公式ヘルプ「Safeguards, warnings, and appeals」
https://support.claude.com/en/articles/8241253-safeguards-warnings-and-appeals

ところが、予定よりずっと早くAnthropicからこんなメールが届いていました。

Anthropicからのアピール却下メール(本文)
※Anthropicからのメール(本文のみ抜粋・問い合わせ番号は非表示)

「あなたのアピールを検討した結果、Usage Policy(利用ポリシー)違反のため、この時点ではアカウントを復旧できません」

とても短いメールでした。ここに書かれていた「Usage Policy」とは何か。公式サイトで確認すると、Anthropicの利用規約には「サポート対象地域のポリシーに従うこと」が利用条件として明記されています。そしてサポート対象地域の公式ページには、物理的にいる人の使用も対象外と明記されています。

つまりぼくの場合は、対象地域外(中国)に住んでいて、VPNを経由して使い続けたことが、ポリシー違反と判断されたということになります(推測の部分は③で詳しく書きます)。

その後、ログインしてみると――審査後の最終結果は、この画面になっていました。

Claudeアプリのアカウント閉鎖の最終決定画面
※アピール審査後の最終結果画面

また、停止画面に書かれていた「有料サブスクリプションは解約済み」という点も重要です。利用規約にも「規約違反での停止の場合、返金はない」と明記があります。つらいですが、ここはサービス側のルールどおりです。

まとめ
✅ 停止理由のメールは「Usage Policy違反」の1行。詳細の開示はない
✅ アピールは却下。審査予定より早く、復旧はほぼ諦める段階
✅ サブスクリプションは停止時に自動解約・返金なし


③ 原因は「中国×VPN」なのか:規約と一斉バンの報道を調べた

ここは正直に書きます。「なぜバンされたのか」の正確な理由は、Anthropicからは通知されていません。

分かっているのは次の3つだけです。

・ぼくは中国に住んでいて、利用にはVPNが必須だった
・Anthropicのポリシーで、中国はサポート対象地域外
・2026年に入ってから、中国のユーザーへの判定が厳しくなっているという報道があった

2026年6月以降、VPN経由の利用を含めて中国のユーザーが無警告でアカウントを停止されたという報道が、中国語メディアに出ていました。報道の真偽はここでは断定しません。ポリシー上、対象地域外の利用は契約違反なので、サービス側が停止を判断する根拠はあります。

ただ、「使えるから大丈夫」ではないという現実だけは伝えたいです。VPNを使えば使える。その感覚でぼくも1年以上使い続けました。でも判定側が変われば、同じ使い方でも停止になります。しかも警告はなく、使用途中にいきなり止まります。

ちなみに、日本に住んでいてVPNを使っている人が「自分もバンされるの?」と心配するかもしれません。ポリシーの基準は「物理的にどこにいるか」なので、日本在住の人がVPNを使うこと自体は対象外ではありません。ただ、バンされた時に「どれだけのデータが飛ぶか」は、どこの拠点の人にも関係する話です(⑥で対策を書きます)。

まとめ
✅ バンの正確な理由は非公開。分かるのは「対象地域外の利用」とポリシーがあることだけ
✅ 2026年は判定が厳しくなったという報道がある(出典明記・断定はしない)
✅ 日本在住のVPNユーザーへの影響は限定的。ただ「データの備え」は全員の課題


④ バンで本当に失ったもの:Claude.ai停止とエクスポートの罠

バンはClaude Codeだけの話ではありませんでした。

同じアカウントで使っていたClaude.ai(チャットのWeb版)も、同時に使えなくなっていました。

claude.ai restricted 画面。Web版もアカウント閉鎖
※claude.ai(Web版)の表示画面(2026年10月時点)

URLを開くと claude.ai/restricted と表示され、「アカウントは引き続き閉鎖されます」の画面だけが出ます。つまりチャットの相談相手も、同時に失いました。

ぼくは日々の作業で「Claude Code=作業を任せる部下」「Claude.ai=雑談や相談に乗る相棒」と使い分けていました。だから打撃は2倍でした。作業も止まるし、相談相手もいない。しかもそれが旅行中の夜です。

エクスポートの現実

次に「データをエクスポート」を試しました。バン直後の朝のことです。

まず「あなたのデータのダウンロードの準備ができました」というメールが届きました。

エクスポート完了の通知メール
※エクスポート完了の通知メール(2026年9月時点)

一見するとちゃんとした機能に見えます。「Download data」のボタンまで付いています。早速ダウンロードしてみました。

エクスポートのダウンロードが自動で始まる画面
※ダウンロードが自動で始まる画面(2026年9月時点)
ダウンロードされたエクスポートzipは262バイト
※ダウンロードしたzipファイル(262バイト)

でも、そのzipファイルのサイズは262バイト。少しでもClaudeを使ったことがある人なら、「これは中身がほぼ無い」とすぐ分かると思います。

実際に解凍してみると、中身は users.json というファイル1つだけ(※ぼくは今もこのzipファイルを保持しています。改めて中身を確認しても、本当にこの1ファイルだけでした)。

users.jsonの中身(記事用の再現画面)
※エクスポートzipの中身(記事用に再現した画面・氏名・連絡先はダミー値)

開いてみると、中身はuuid・氏名・メールアドレス・電話番号だけの175バイト。しかも作成日は「1980年1月1日」。

1年以上かけて積み上げてきたチャットの履歴も、会話の中身も、プロジェクトの蓄積も、全部含まれていません。要するに「エクスポートできます」と書いてあるのに、取り出せるのはアカウントの名札だけ。それがバン後のエクスポートの現実でした。

念のためもう一度エクスポートをリクエストし直してみましたが、今度は「リンクの期限切れ」と表示され、新しいエクスポートのリクエストを求められます。

エクスポートリンクの期限切れ画面
※再リクエスト時の表示(2026年9月時点)

同じようにバンされて「データのエクスポートもできず、過去のチャット履歴へのアクセスが完全に失われた」という人を、Xでも見かけました。ぼくのケースも同じでした。

利用規約にも「アクセス終了後、当社の判断でアカウントに関連するデータを削除できる」と明記されています。「いずれ消えるかも」という恐怖と向き合いながらの数日でした。

まとめ
✅ Claude.aiも同時停止。作業の相棒と相談相手の両方を失った
✅ エクスポートzipは262バイト。中身は氏名・メール・電話だけのJSONで、履歴は取り出せない
✅ 再リクエストは期限切れ。他の被害者の報告もある(出典明記)


⑤ 対応の記録:数日間の移行フォトストーリー

さて、バンされたあとぼくがまずやったことを2つだけ記録しておきます。

5-1 まず「失ったもの・残ったもの」の棚卸し

まず最初にやったのは、バンで何が失われて、何が残っているかをリストアップすることです。

・失ったもの:アカウント、チャット履歴、Claude.aiでの会話の蓄積
・残っているもの:ルールやメモ、記事の素材、作業用のファイル=全部ローカルとGoogleドライブにあった

5-2 救われた1つの習慣:データは全部自分のストレージに

そして、ここが一番伝えたいことなんですが――ぼくのルール・メモ・記事素材は、全部無事でした。

ぼくは普段から、Claude Codeへのルール(CLAUDE.md)やセッションメモ、ブログの記事素材をGoogleドライブに全部置いて運用していました。

Googleドライブ内の作業フォルダ構成
※ぼくの作業フォルダ(Googleドライブ内)

フォルダ名などプライベートな部分は、掲載前にぼかしています。ぼかしの手順は別記事にまとめています。

だからアカウントが止まっても、仕事の土台そのものは残っていました。移行は「手間」ではありましたが、「絶望」ではありませんでした。

この「AIに覚えさせるものは自分の手元にも置く」運用は、セッションメモの運用やGoogleドライブの注意点の記事でも書いてきた通りです。バンを経験して、その重要性が身に染みて分かりました。

クロパン
クロパン

今思うと、これが一番大事な教訓です。AIツールは「借りている頭」なので、その頭に覚えさせたことは、自分の手元にも置いておく。この習慣があれば、どのAIが止まっても、生きていけます。

まとめ
✅ まず「失ったもの・残ったもの」の棚卸しから始めた
✅ 相談・比較・移行の過程は次の記事(連載)で詳しく書きます
✅ 救いは「MDファイルを全部Googleドライブに置く習慣」だった


⑥ Claude CodeをVPNで使っている人へ:バンの現実と今すぐやる対策

ここからは、読者のあなたへの話です。

まず状況の整理です。

リスクが高い層:対象地域外(中国など)に住んでいて、VPN経由で使っている人。出張や旅行で対象地域外に行って、その間だけ使う人も同じです。「使える」から「ルール上OK」ではありません。ポリシー違反の可能性があり、停止は無警告で起きます。

日本在住のVPNユーザー:ポリシーの基準は「物理的にどこにいるか」なので、日本にいる間にVPNを使うこと自体はポリシー違反ではありません。ただし「アカウントが止まった時に何が飛ぶか」は、どこに住んでいても関係する話です。

そこで、今日からやってほしい3つです。

① エクスポートを「バンされる前」に定期実行する
 「データをエクスポート」はアカウントが生きている間にこそ意味があります。ぼくのように停止後だと、名札だけのzipが届くだけです。

② ルール・メモ・素材は自分のストレージに置く
 AIに「覚えさせる」ものは、必ず自分の手元(ローカルまたはクラウド)にも置く。CLAUDE.mdのようなルールファイルを作って置いておくだけでも、移行の土台になります。これがバンに備える最強の習慣です。

③ 代替のAIを「本番が止まってから」でなく並行して検討する
 いざという時に慌てないためです。実際、ぼくはバン後数日でKimi CodeとCodexの体制を組み上げましたが、旅行中にやる作業ではありませんでした。

この判断をAIに任せたい人は、次のプロンプトが使えます。

あなたはAIツールの移行アドバイザーです。
私の状況:【使っていたAI/そのAIが使えなくなった状況/OSと拠点(ざっくりでOK)/主な用途/月々の予算】。
①失ったものの棚卸しの手順 ②次に使うツールの選定基準 ③移行の手順(優先順位つき)
を箇条書きで提案してください。

※「拠点をざっくりで」と書いているのは、AIに正確な個人情報を渡す必要はないからです。

⚠️ AIにできないことも書いておきます:AIは「この拠点ならこのツール」と提案できますが、最終判断はあなたの環境で実際に試してからにしてください。料金・規約・使える機能は変わります。AIの答えを鵜呑みにしないでください(ぼくのブログの基本スタンスです)。

まとめ
✅ 対象地域外の使用は無警告停止の可能性がある=現実を知っておく
✅ 日本在住のVPN使用はポリシー違反ではない。ただ「備え」は全員の課題
✅ 今日から3つ:定期エクスポート/ルールは自分のストレージに/代替を並行検討


⑦ 次の一手:Claude Codeの代わりに選んだもの

最後に、ぼくがこの先どうするかの結論を少しだけ。

ぼくが拠点に選んだのはKimi Codeです。

理由はシンプルで、VPN不要で中国から直接使えること。そしてコストが大幅に安いことです。性能の比較や料金の詳細は、次の記事で実測つきで書きます。

一方でCodex(ChatGPT系)も検討しました。ただ、中国にいる人がCodexを使うにはまたVPNが必要です。つまり「同じ轍を踏む可能性」を残したままです。Codexへの移行過程も、次の記事で書きます。

結局のところ「中国でAIコーディングツールを拠点にするならKimi」「日本にいて複数ツールを使い分けるなら別の設計」が、ぼくにとっての現実解でした。

実はこの後、ぼくは「候補のAIに相談して比較し、Kimi Codeへ移行し、帰国中はCodexも併用」という道のりを辿りました。その全記録を、次からの連載で書きます。この記事を読んで「自分も今の体制を見直したい」と思った人は、ぜひ次回も読んでください🐼

まとめ
✅ ぼくの答えは「中国ではKimi Code」=VPN不要・低コスト
✅ Codexも強いが、中国ではVPN必須=再バンリスクを残す
✅ 詳しい比較と移行手順は次の記事へ


⑧ よくある質問(FAQ)

Q
アカウントは解除(復旧)されることはありますか?
A

可能性はゼロではありません。Anthropicには異議申し立て(アピール)の窓口があります。ただしぼくの場合は却下され「最終的な決定」に。公式案内を確認し、あまり期待せず、代替体制を並行して作ることをおすすめします。

Q
支払い中のサブスクリプションはどうなりますか?
A

ぼくの画面では「アカウントが保留になった時点で解約されています」と表示されました。利用規約にも規約違反での停止は返金なしと明記があります。請求の扱いは契約時の条件をご確認ください。

Q
VPNを使っていたらバンされますか?
A

ポリシーの基準は「物理的にどこにいるか」です。日本在住の人がVPNを使うこと自体はポリシー違反ではありません。対象地域外にいる人がVPN経由で使う場合は、ポリシー違反の可能性があります。

Q
中国へ出張・旅行する人は、Claude系を使わないほうがいいですか?
A

物理的に中国にいる間は、対象地域外での利用とみなされる可能性があります。短い滞在でもリスクはあります。「そのリスクを受け入れられるか」で判断してください。ぼくはもう、中国ではClaude系を使いません。

Q
今のうちにやっておくべきことは?
A

⑥の3つです。①エクスポートの定期実行 ②ルール・素材の自分のストレージ保存 ③代替AIの並行検討。どれも今日から10分で始められます。

Q
代わりのAIは何がおすすめですか?
A

拠点と用途によります。中国ならVPN不要のKimi Codeが現実的です。日本在住ならCodexなども選択肢に。詳しい結論は次の連載で書きます。

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